◆Tue.2.18 - Sat.3.22.2003 8:00pm
◆Tue.2.25 - at.3.15.2003 8:00pm
◆Tue.3.11 - at.4.5.2003 8:00pm
2025年、市民戦争勃発。ジョン・スミスは数々の戦争が残した名もなき死骸の身元確認作業に取り掛かる。赤十字が犠牲者たちの被害の痕跡を写真に撮ってまとめた一冊の本を片手に、ジョンはカメラマンとともに前線へと進む。しかし、記憶はテレビのようにあるときスイッチを消すようなわけにはいかない。北京の動物園の獣医である恋人のことも然り…。PHILIPPE DUCROSが中国滞在中に書いたこの作品は国際紛争に関する、人々やメディアの責任を問いかける。ブラウン管にリアルタイムで映る爆撃は、ある種のショーに成り下がってはいないか?戦争原因よりも映像に心を奪われてはいないか?ソファでみる戦争。「メディアこそが戦争だ。テレビはアヘンだ」…ところで、この作品にはタイトルのとおりボア(大ヘビ)が登場する。ただ、2025年は筆者の計算によると午年なのだけれど?
誇張の演劇。それがこの一連の作品の印象だ。その誇張が、ひとりひとりの個性を浮かび上がらせるのに効果的だ。そして、えてして意識の浮遊しそうな観客の集中力を刺激する。1900年のパリから始まり、16年ダブリン、30年ローマ、48年ベルリン、66年モントリオール、そして2000年パシフィックまで各時代の各都市を描く。個人的なエピソードの周辺に、世界博のパリ、スターリンの時代のローマ、これまた世界博のモントリオールなど、各時代の視線の方向を映しだす。衣装や小道具、言葉づかいなどで時代を彷彿とさせる古典劇を得意とする正統派の劇団かと思いきや、モントリオール編ではサイケなフラワーチルドレンたちを好演するなど、その幅広さを見せる。時代考証に数年かけた上、独自のシナリオを作ったエネルギーあふれるカンパニーだ。