2020年が明けて、早速ガールズランチのお誘い。前回彼女とBeaubienのcafé les oubliettesでランチした際、私のクレジットカードがなぜか通らず、彼女に払わせる形になってしまった。今回は私が店を選んでごちそうする番だ。ガールズにはまず嫌われないタイプのレストランが集中しているRosemontやBeaubienエリアから選択する。季節柄、駅から小走りで3分以内だと嬉しい。ランチの前後に立ち寄る場所も近くにあったりすると尚いい。
Ô deux soeursのフードトラックで食べて以来、その本家のレストランには行ってみたいとは思っていた。そのÔ deux soeursで待ち合わせすることにした。Rosemont駅から歩いて3、4分の位置にあり、その途中に図書館もある。冬の図書館は本を借りても借りなくても好きだ。タイトルと裏表紙の書評コピーだけを頼りに、あてずっぽうに本を手に取っていると、必ず意外な面白さに出会える。最近見た夢の意味が解けたり、以前カフェで隣り合わせに座った人が作家だったとわかったり、サーモスに入れてきたホットチョコレートを、書棚にもたれてこっそり飲んだり。
さて、deux soeurs (2姉妹)のうちのひとりであろう年配の女性が、Menu du jour(今日のランチ)を口頭で教えてくれる。Menu du jourには、スープかデザート、そして食後のコーヒーかハーブティーがついてくる。Bol(丼)、ストリートフード、バーガー、サンドイッチ、卵料理、プティンなどの各ジャンルの定番メニューからひとつずつその日のMenu du jourが選ばれる。例えば、Bol(丼)の定番メニューにはこの時期以下のものがある。
その中から、今日のMenu du jourに選ばれたのは「マグロのたたきBol」だ。私は、その「マグロのたたきBol$19」をジンジャー&ターメリックのスープとハーブティのセットで頼み、彼女はバーガーのMenu du jour「自家製手ごねベジバーガー$12」をポタージュスープとコーヒーのセットで頼んだ。マグロのたたきBolとベジバーガーは二人でシェアするつもり。
じんわり胃が温まったところで、運ばれていたマグロのたたきの丼は、見た目にも美しく幸先がよさそうだ。繊細に刻まれた野菜とセサミペーストがたたきとまろやかに絡まって、底にふんわり敷かれたかなり少量の玄米の風味とも合う。量もSmall is BigとかSmall is Beautifulが文字通り当てはまる。