5の看板
本日のお通し
心臓とフォアグラ節
必食デザート
落着いた雰囲気
 生粋のフランス人兄弟が夢を叶えた店Au Cinquième Péché。兄はフランスで料理を学び、弟はサービス業を学び、世界数カ所で経験を経て2001年にモントリオールに根を下ろし、ついに二人の夢を実現化。モントリオール各紙にも取り上げられ、ミラー紙ではベストフレンチレストランとして2011年2012年と、2年連続王冠を手にしている。

 早速頂くとしよう。アペタイザーにTartare de coeur de canard et copeaux de foie gras(15$)鴨の心臓タルタルとフォアグラすり降ろし。心臓のコリコリ感とフォアグラのクリーミーな食感がマッチしてサッパリした味なのでワインにも合うし、スターターにぴったりの一品。

ニョッキも美味
このソースです!
濃厚チーズケーキ
 Petite poutine aux merguez de phoque(12$)のアザラシのピリ辛ソーセージ・プーテイーンにもかなり興味があった(そもそもアザラシって食用に許可されているのかと関心)が、以前こちらでご紹介したオールドポートにあるチャック・ヒューズのGarde Mangerでオマード・プーテイーンを前菜にして、これからメインがくるというのに、既に相当お腹いっぱいになってしまったという苦い経験を踏まえ、今回は控えることにした。

 メインにGnocchi, artichaut, tomates, olives et copeaux de parmesan(22$)ニョッキ、トマト、オリーヴ、アーテイチョークにパルメジャンチーズのせんべい乗せ。甘いニョッキが溜まらなく美味しく、その甘さとトマトやオリーヴのかすかな酸っぱさと絶妙なハーモニー。そしてニョッキの柔らかさにチーズのパリパリ感で、またもや食感の楽しさを堪能。

 Pêche du jour, rhubarbe et beurre "amandine"(27$)本日の魚にルバーブとアマンデインバターは、身の厚い白身魚をシアー(表面をパリッと焼き、中はしっとり)焼きしており、クリーミーなソースにアーモンドが散りばめてある。このソースが素晴らしく美味しかった。思わず別皿のニョッキをこのソースにデイップして食べたりもして最後は一滴も残らないピカピカのお皿に。

 お楽しみデザート。まずは無難にチーズケーキ。Mousse fromage blanc et agrumes(8$)チーズムースにシトラスは、ムースと書いてあるが思ったより濃厚で、大きなプルーンが乗って来るので少々重く感じた。

 Nougat glacé, chèvre, tomates et basilic(8$)は、冷たいヌガ(柔らか飴)にゴートチーズ、トマトとバジルでデザートに!?半信半疑で注文したこのデザート、この美しい色合いを眺めながら一口食べたら夢の世界へ。これは正に料理のマジック。固定概念を覆す、感動のデザート。色もバジルの緑とトマトの赤でクリスマス色という見方も出来、シャンシャンシャンシャン鈴の音が頭の中で響きながら特別なデイナーはハイな気分で終了を遂げた。のもつかの間、お会計となり、そこで現実に引き戻されたのであるが。

 さあさあ、クリスマスや年末年始と、一年でも特別な料理を食べたくなる季節、この特別グルメで素晴らしいサービス、値段の価値ありの太鼓判付き。是非味わって欲しい。

Au Cinquième Péché(フランス料理)
4475 rue Saint-Denis
(514) 286-0123
Mont-Royal
火・水:17:0022:00
木・金:11:0014:0017:0023:00
土:17:0023:00
日・月:休業
取材・文:木内 美喜
過去のレストラン
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