つい最近までフランス料理の店に入ったことがなかった。プラトー辺りのおしゃれでこぢんまりした店を見ると高級っぽく堅苦しそうで、まあ、いつかは行ってみたいなーと思いながら縁遠く感じていた。

 今回行く気になった理由は、グルメの友達がそこの店の魚料理をすごくほめるからだ。そういえば、ここで魚料理に感激したことはあまりない。カナダはサーモンの国と思っていたのでここに来た当初はがっくりしたなあ。

 店はラフォンテーンパークの真正面にある。それを意識してか、壁はガラス張りになっていて外を見ているだけでも楽しめそうだ。内装は多くの飾りがなく、テーブルや椅子もシンプルなデザインだ。店内はあまり大きくなくてテーブルとテーブルの間隔が狭く、ウエイターの人達はその間を上手にすり抜けて働いている。そして照明が蛍光灯を使っているように明るい。モントリオールの間接照明の生活に慣れた目にはちょっとびっくりした。でも、何だか、なごんだカフェにいるみたいだ。

2種類の白身魚にレモン油と生姜のソース
 ではメニューを見てみよう。前菜にはなすとチーズのオーブン焼き、かたつむりと椎茸のリンゴのソース、カモのレバーとクランベリーソースのカナッペ、ムール貝のパスティス蒸し、ザリガニと干したホタテのシチュー、魚の薫製のパテなど。私が頼んだロブスターのムースは、ロブスターの肉の詰まったピンク色のムースの外側にのりが巻いてあって、彩りのいい野菜と一緒にきれいに盛られてくる。そしてその周りに赤ピーマンを漉して作ったソースが添えられている。ムースの柔らかい舌触りにほんのりした甘さとちょっと酸味のあるソースは上品な味だ。

鯛のクリームソース
甘過ぎなくておいしい
 メインには、クルミ油でグリルしたマス、マヒマヒという魚とごまのマリネ、ティラピアの赤ワインソース添え、エイとヘーゼルナッツのクリーム添えなど。鯛のクリームソースは、脂のよくのった鯛のオーブン焼きと、クリーミーでチーズっぽい臭みのあるソースであっさりした鯛の味に良くあう。2種類の白身魚にレモン油と生姜のソースは、どちらの魚もそれぞれの素材の味が残る程度に調理してあって、添えてあるピンク色の甘いフルーツの香りのするソースと食べると味が引き立つようになっている。どのお皿も飾り付けがすごく凝っていてシェフの人達の気合いが感じられる。

 私が食事をしたときは満席で忙しかったにもかかわらずウエイターの人は、一つ一つメニューを説明してくれ、一つのお皿が終わって次のお皿が来るタイミングがとても良かった。お客さん達の会話や笑い声の溢れる肩の凝らない雰囲気の中で、洗礼された料理を食べるのは、心地が良かった。

 前菜、スープ、メイン、デザート、コーヒーのセットで$33.00。別々だと前菜$9.00$12.00、スープ$5.00、メイン$24.00,チーズの盛り合わせ$8.00、デザート$8.00。ワインは持参できる。

 金曜日と土曜日は時間制になっていて17:30〜からと、21:00〜からの2種類が選べる。週末は特に、予約を入れた方が確実。

La Poisson Rouge(フランス料理)
1201 Rue Rachel Est
(514) 522-4876
Mont-Royal
月(休日)
火・水・木・日17:30
金・土17:3020:30(ファーストサービス)、21:00〜(セカンドサービス)

取材・文:坂井 桂子
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