入り口の看板
お勧めローストポーク
ワッフルと果物
ミニバーガー
お勧めクランブル
 前回に引き続き同じくマギル通りオールドモントリオールにあるこちらまた新しいブレックファストが楽しめるレストランに行ってみた。 名前はGRANGE。今年2月にワインバー+ブッフェとしてオープンし9月からブレックファストを始めたばかりだ。

 ウエイター全員タータンチェックシャツとジーンズに短髪。店長はニット帽とジーンズにスケートボードで登場しゆっくり朝ご飯を楽しんだ後、お客さんのエスコートをにこやかにしていた。日本ではドトールコーヒーの店員さんでさえスーツにネクタイで出勤するとか。この文化の違いが面白い。

 店内は、そのオーナーのお爺さんの家を取り壊す事になった為、その木造の家に使われていた木材を無駄無く再利用している。その背景からこの店の名前「GRANGE」(小屋や納屋の意)が決まったそう。中を見渡すと、古くて味のある木が新しいレストランの素晴らしい雰囲気を作り出している。テーブルやコースター等店にある木は、全てお爺さんの家の木たちだ。

 高い天井、中二階に化粧室があり、下のラウンジを見渡せる。奥にはソファーでまったり出来るテーブルや、大人数でパーテイもできるスペースも。この日も誰かの「バースデーブレックファスト」パーテイをしている団体さんが楽しい日曜のひとときを過していた。また印象的であったのが、子供連れがとても多かったということ。入り口が階段(殆どどこもそうだが)で店内もそう広くは無いのでベビーカーを入れるのが少々面倒だったが、入ってしまえば何の事もなくとても居心地が良かった。

 さてここのブレックファストはタパススタイルで注文をするというユニークなメニューだ。日本の居酒屋のように少量で色々な味を楽しめる。 Garlic roasted pork + tuna remoulade($6)。ローストポークをツナソースを絡ませて、とにかく旨い!次回もこの一品は絶対頼むと心に決めた。

 McGrange($5)は、卵、ポーク、マヨネーズの4口分くらいの大きさのミニバーガー。中身は美味しいがパンが少々ドライだった。Sunny side up egg+chorizo+potatoes($5)は、ローストポテトとチョリゾソーセージの上に卵焼きが乗ってくる。チョリゾは辛すぎずポテトも程よい柔らかさで卵の甘さとチョリゾのチョイ辛が絶妙なハーモニーだ。Belgium waffle, rhum gold raisins+choco sauce($7)はこちらまたミニサイズのワッフル。フルーツ盛り合わせ($7)と一緒に頼んだ。フルーツはフレッシュで美味しかったが普通の果物なので、この盛り合わせは注文しないで後から頼んだPeach+strawberry+pistachio crumble($6)を頼んだ方がよっぽど美味しくて無駄が無かったかもしれない。この一品は、その名の通り桃、いちごとピスタチオクランブル。砂糖を使っていないのでは?と思う程さっぱりとした、しかし「しっかりと」甘く、口に運んだ瞬間頭の中で「ゴジラ」が雄叫びをあげた。まさに今日のサヨナラホームランの一品であった。

 夜のワインバーの顔も好評で、ワインセレクトもよし、料理もよし、特にタルタル料理はお勧めだそう。料理はもちろん、この「お爺さんの家の木」達の色々な顔もお楽しみあれ。

GRANGE(ワインバー&ブッフェ)
120 Rue McGill
(514) 394-9463
Square-Victoria
取材・文:木内 美喜
過去のレストラン
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