落ち着いた雰囲気の外観
肩の凝らないムードでフランス料理
 今回はSt−Denis通りからすぐ近くのフランス料理屋だ。そこはファーストフードの店から一転してフランス料理屋になってからはや17年。開店当時街にフランス料理屋は殆ど無く、店の転向には一大決心だったそうだ。

 値段は少し高めだがワインの持ち込みが出来て、交通の便の好い場所にある事から週末は予約をしていないと入れないほど込んでいる。メニューは初期当時から殆ど変わっていないそうだ。その割にはノートを千切ったような紙にメニューを手書きしたのをそのままコピーして使っている。店の中はこぢんまりしていて、テーブル同士の間がものすごく狭い。隣の人の食べてるものが手に取るように見える。

 前菜にはエスカルゴのホワイトソース煮込み、鴨のサラダ、スモークサーモン、蟹とアボカドのサラダ、鶏肉の肝臓のムース等$9.95〜$11.50。私は子牛の胸腺と洋なしの煮込みを、友人達は鴨のすね肉、太股の脂肪漬けとオレンジソースと、マスタードソースの掛かったビーフステーキをそれぞれ頼んだ。どれにもポタージュスープと、サラダ又はパテが付いている。付け合わせのフランスパンが驚くほど新鮮でスープ、パテの味を引き立たせる。

 私の頼んだ子牛の胸腺は、白っぽくて柔らかく小さい脳みそのようだ。味はちょっと脂肪分の少ないフォワグラに似ている。洋なしと一緒に甘辛いソースで絡めてあって、口の中でまったりとろける脂とさっぱりした洋なしの甘味は驚くほど相性がいい。

色が鮮やかな鴨とオレンジソース
デザートは別腹!
 友人の頼んだ鴨のすね肉、太股の脂肪漬けとオレンジソースは、すね肉はローストビーフのように内側がまだ赤いのを厚くスライスしてあり、太股の方は肉がとろけるまでしっかり煮込んである。料理法は違うがどちらも口の中でとろける柔らかさだ。煮詰めて少し飴状になったオレンジ風味の、甘くて何となく渋みのあるソースは飽きがこない。

 ビーフステーキは付け合わせにフレンチフライとマヨネーズが付いてくる。フランス料理なのだからマヨネーズに技が隠されているに違いないと思ったがごく普通の味だった。ソースは胡椒の味がピリッとして美味しいのだが、肉が堅い。他には子羊の舌とラビゴットソース、ボーギニオンビーフ(牛肉の赤ワイン煮)、舌平目とクリームソース、子羊のすね肉とマスタードソース等$16.95〜$27.95。又スープ、前菜、サラダ、メイン、デザート、紅茶のセットになったメニューは$35.95。前菜、メイン、デザートはメニューの中からどれでも選べる。

 最後にプロフィトロールというシューアイスの上にチョコレートシロップがかかったデザートを頼んだ。大小とサイズがあり大を頼むとシューアイスとケーキが付いてくるようだ。遅い時間に店に入ってくる人はデザートとコーヒーだけを頼む人も多い。

Restaurant au 917(フランス料理)
917 Rue Rachel est
(514) 524-0094
Mont-Royal
*週末は要予約
月:休業 火〜日:17:0023:00
取材・文:坂井 桂子
過去のレストラン
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