座る位置や選ぶテーブルによって、まったく違う気分になるから面白い。
日本女子が頼んだコーヒー。コーヒーの質の良さには定評がある。お代わりもOKだそう。
ラップトップを持ち込んで作業する人、ゆっくり一人で過ごす人にも優しい店内。
トマトソースと卵を混ぜながらバゲットですくって食べるのがお気に入り。
ぬくもり感のある落ち着く店内。
 超短期で語学留学に来ている日本女子に引き合わされた。面倒を見ているジュリーからしてみると、何を食べさせてもあまり反応がないから、日本人が好きそうなご飯でもご馳走してやってほしい、ということだ。

 となると、Beaubienのあそこしかない。料理を知らない若い子でも、日本から出たことのない子でも楽しめるBazar。モントリオールらしい場所、モントリオールらしいご飯。Bazarはいつ行ってもウェルカムな雰囲気で迎えてくれるし、手作り感のある店もご飯も人を豊かな気分にさせる。

招待した日本女子を待ちながら、まずは美味しいカプチーノを。$3.75
天気の良い日は開放される窓。
フルポーションのクラシックハンバーガー$12には、ハーブと一緒に焼き上げたポテトがつく。ケチャップやスパイシーマヨネーズなどのディップもお願いすると良い。
モロッコスタイルのブランチ$13.50。
 私が感覚で頼んだのは…
La marocaine(モロッコスタイル)$13.50
カプチーノ$3.75

 サーバーの女の子が、それとっても美味しいわよ、と言ってくれた。メニューに書かれている料理の説明では、どんなものが運ばれてくるか想像がつかない分ワクワクした。出てきたのは、鉄のパンにグツグツいっているハーブ入りのトマトソース、その真ん中に落とされた2つの卵と、子羊のメルゲーズ(北アフリカのスパイスを効かせた腸詰)が乗り、こんがり焼かれたバゲットが添えられたもの。さらに、しっかりしたポーションのサラダ・フルーツのプレートが一緒についてくる。ちぎったバゲットでトマトソースと卵を軽く和え、トロトロになったところをすくって食べる。誰かに作ってもらう幸せの味、休日の味。

 メニューがよくわからない様子の日本女子には、分かりやすいLe croque madame$16.50をすすめてみたが、彼女にとってはこれもまた聞いたこともない食べ物らしい。ということで、どんなものかわかっているLe burger classique$12とコーヒーに落ち着いた。

 王道らしいしっかりしたハンバーガーに、サラダとゴロゴロしたベイクドポテトがついてくる。ポテトのディップには、ケチャップ、マヨネーズ、スパイシーなマヨネーズが選べる。ケチャップとスパイシーなマヨネーズの2種類を頼んで、味の変化を楽しもう。鴨肉とブルーチーズのハンバーガー$16.50などは試したみたい気もする。相変わらずクレープは大人気で、隣の7人の女子グループは甘いクレープ目当てで来ているようだ。最近の「小さく食べることが良い」とされる気風に影響されることなく、お腹いっぱい食べるモントリオールスタイル健在なのが嬉しい。

 さらにBazarが一目置かれるのは、ランチに特化しているところ。そのため、週中は9時開店で16時には閉まってしまう。週末はブランチに集う人々でいつもいっぱいだか、最近ちょっと違った風が吹いている。ライバルとなる店が隣にぴったり張り付くように出現したのだ。界隈に根強いファンを持つBazarだが、Bazarに入る人々の鼻先に突きつけるような体裁で張り出される隣店の写真入りブランチメニュー。思わず隣に流れる客足もあるだろ。アルコールも置いているようで、夜の営業から獲得する顧客も多そうだ。そんな異風のせいか、Bazarのメニューも大きく変わり、さらに元気付いたように見える。16時閉店を覆し、夜ご飯メニューを出す日もあるのかもしれない。

Bazar(カフェ)
278 Rue Beaubien E
Beaubien

取材・文:稲吉京子
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