日本のビールに似た味
 モントリオールで長期滞在のドイツ人に会うことは滅多にない。旅行者や学生等短期滞在はよく見るのだが。ドイツ料理の店がないのもそのせいかなーと人に話してると、フェラマウントアベニュー沿いにある店を一軒紹介してくれた。店の前には看板に大きな文字でベルリンと書かれている。頻繁に歩く通りなのになぜいままで気が付かなかったんだろう?

 店内は80〜100人の団体客を収容出来るほど広い。一角にはカウンターがありヨーロッパ産の輸入ビールが25種類以上も揃っている。ここにビールだけ飲みに来るお客さんも多いとか。料理はドイツ料理、東ヨーロッパ料理を用意している。

夏は外でビールを!
にぎやかな雰囲気
豚肉とグレイビーソース
 前菜に私はボネスープ$7.00、友人はグーラッシュスープ$6.00を頼んだ。ボネスープは牛肉のミンチと赤豆が入ったトマトベースで、スープというよりも具沢山のスパゲティーソースといった感じだ。友人の方は野菜の出し汁と豚肉をパプリカで味つけした辛口であっさりしたスープだ。前菜は他にも白キノコのソテーとタルタルソース、カマンベールのフライとクランベリーソース、ニシンのクリームソース和え、スパイシーソーセージと甘口カレーソースのディップ等$7.00〜$9.00。

 メインにはドイツ料理名物と書かれた中から塩漬け豚すね肉の煮込み、薫製豚肉のブラウンソースがけ、ソーセージの盛り合わせ等$16.00〜$20.00。ドイツ料理は酢漬け、塩漬け、薫製等の保存加工された食材をよく使うようだ。この店の得意料理と店員からお勧めされたのがシュニッツェルと呼ばれる、たたいて薄くした肉をカツレツ風にした料理$16.00〜$19.00。チキン、ポーク、子牛肉等種類が豊富にあるので、色々試せるシュニッツェルとソーセージの盛り合わせ(2人用)$21.00を頼むことにした。

 どの料理もサラダと食前酒が付いている。店の人はタイミングよくサラダが終わった頃、食前酒のアップルシュナップを冷えたグラスに入れてきてくれる。 味はアイスワインとウオッカを混ぜたような味だ。

 さて、出てきた盛り合わせはシンプルな豚肉だけのものと、豚肉の中にハムとスイスチーズを挟んだシュニッツェル、ピクルスの牛肉巻きとソーセージ。マスタード、ポテトと赤キャベツが付いている。シュニッツェルにはあっさりとレモンを搾って食べる。衣はかりかりしていて中の肉はやわらかい。衣にしっかり味が付いていてビールのつまみによさそうだ。ソーセージは日本の魚肉ソーセージといった感じで懐かしい味だ。ピクルスの牛肉巻きは肉が少しぱさぱさしていた。

 ボリュームたっぷりで食べきれないと周りを見渡すと、どの皿も溢れるほどに食べ物がのっている。ドイツでは沢山の料理を出してお客さんをおもてなしするのが礼儀だと聞いたことがあるが多分本当なのだろう。

BERLIN(ドイツ料理)
101 Ave Fairmount Ouest
(514) 270-3000
Laurier
*要予約
月〜土:16:0022:00
日:11:3022:00
取材・文:坂井 桂子
過去のレストラン
当ホームページ内の画像・文章等の無断使用、無断転載を禁じます。すべての著作権はFROM MONTREAL.COMに帰属します。情報の提供、ご意見、お問い合わせは「左メニューのCONTACT」よりお願いします。
Copyright (c) 1996-2007 FROM-MONTREAL.COM All Rights Reserved