|
人混みを抜けた辺りで一見お洒落なバー風のレストランを見つけた。四方八方の壁からツタ系の植物が青々と天井まで茂っている。天井は吹き抜けになっていて、気持ちの良い風が時折そよぐ。天気のいい日には絶好の店だ。
まずはスープから始めることにした。私はストラチアテラというコンソメスープに溶き卵が浮いたもの、友人はトルテリーニというコンソメスープにラビオリが入ったものを頼んだ。コンソメといってもそれぞれ、ビーフだし、チキンだしくらいの味の違いがある。パルメザンチーズと胡椒を好みで入れて、あっさりスープにとろけるパルメザンチーズを絡ませると味がぐんと引き立つ。 次に頼んだのはフィットチーネ(きしめんのような形のパスタ)にトマトソース、エビと香草が入ったパスタと、ポルチーニというキノコの入ったリゾット。モントリオールでは何故か完全に茹であがったパスタが出てくるのでちょっと不安だったが、ここはアルデンテでプリッとした歯ごたえがたまらない。ガーリックがしっかり利いたトマトソースは太麺に良く絡んで食べやすい。大柄なエビも食べ応えがある。 リゾットに入っているポルチーニは日本語でヤマドリダケといわれるもので、ヨーロッパでは日本の松茸くらいの価値観をもたれているそうだ。確かに驚くほどキノコの香りが高く口の中でコクが広がる感じだ。予想外だったのは米がパスタと同じようにアルデンテだったこと。芯の残ったぽさついた米は幼い頃、山でキャンプしたときの食事を思い起こさせた。 最後に頼んだのは子牛肉と生ハムのサルティンボッカ。生ハムが子牛肉の上にのっていて、白ワインとセージでさっぱり調理してある。オリーブオイルとセージの香りが素材の味を引き立てていて飽きがこない味だ。 周りは家族で食事に来ているグループが多く和やかなムードで、店員はちょうど良いタイミングで料理を出してくれる。週末は誕生日パーティーや、結婚式の二次会をしていることもよくある。そんなときに行けば、バンドの生演奏を聞きながら食事をすることが出来る。 | ||||||||
VIA ROMA(イタリア料理) 7064 St-Laurent (514) 277-3301
ランチ:11:30〜15:30 ディナー:17:00〜23:00 | ||||||||
取材・文:坂井 桂子 | ||||||||
過去のレストラン | ||||||||
当ホームページ内の画像・文章等の無断使用、無断転載を禁じます。すべての著作権はFROM MONTREAL.COMに帰属します。情報の提供、ご意見、お問い合わせは「左メニューのCONTACT」よりお願いします。 Copyright (c) 1996-2007 FROM-MONTREAL.COM All Rights Reserved |