うーんと唸ってしまうエスプレッソやアロンジェが飲みたいときはここと決まっている。コーヒーソーサーの端っこに乗ってくる鮮やかな黄色のサフランケーキがくせになる。いろいろな国で生活をしてきた写真家のオーナーが創り出すセンスや雰囲気がいい。自己流な感じもあるけれど横暴さはなく、食べるものにも飲むものにも洗練されたかけらを感じる。ベビーカー置き場があったり、子供が遊べる空間があったり、子供連れにも優しい店作りが垣間みられる。それでいて、泣き叫ぶ子供、横暴な親に嫌な思いをした経験は一度もない。水の置き方からトイレの状態まで、店の人柄が出るような場所だ。

土日だけの「レバノン・ブランチ」$14.50。自然でいて洗練された味。コーヒーとそれにつくサフランケーキがまたくせになる。
パンの中にいろいろ気分で詰めてみる。一口づつ違う味の組み合わせでどうぞ。ヨーグルトペーストとZaatarの混ざり具合も研究するといいかも。
出色のプリン。ナッツの下にデリケートな甘さのプリンがある。肌にもよさそう♪
季節を問わず、アップルを持ち込んで長居する人たちの多いこと。今月は全開の窓がまだまだ楽しめそう。
美味しいコーヒーとサフランケーキ。
気持ちのいい空間、気持ちのいい人たち。
いつものメニュー。店の人達はみんな感じがよく、客層にもいつも安心感がある。
 普段は、フレッシュなタルトや焼き菓子などを食べながら仕事をしたり、人と落ち合ったりする居心地のいいカフェとしてつかっていたが、最近、ここのオーナーの女性と話をするうちに、土日だけブランチメニューがあるということがわかった。彼女が自ら用意するレバノン料理を出すという。大きな窓が全開になるこの季節を待って、日曜の12時頃に行ってみた。平日も休日も、季節や時間帯によっては、人でいっぱいのこともあるので、こんなに落ち着いて座れてラッキーだ。

 いつもの黒板メニューとは別に、「レバノン・ブランチ」と書かれたた小さな立ち黒板に迎えられた。今日の料理の内容が書かれている。これが全部1皿に盛られて、例の美味しいエスプレッソ(リクエストすればアロンジェにもしてくれる)か、トルコ式コーヒーかお茶がついて$14.50。

Lebneh Zaatar:濃厚なヨーグルト系のペーストに、タイムやオレガノのオリーブペーストがかかっている。見ているだけでキレイで美味しい。
Balila :チクピー豆の料理
Fatayer :オリーブ、玉ねぎなどでできたペーストを中に包んだパン
・フレッシュサラダ:トマト、ラディッシュ、キュウリ
・紫オリーブ
・レバノンパン:平らな丸いパン
Meghle:シナモンとナッツのプリン

Fatayerの中。パサパサごわごわ感はなく、しっとりフレッシュ。ほうれん草ペーストも香り高い。
 それぞれをちょっとづつ口に運んでもいいが、ピタパンのように中に何か挟めるようになった丸いパンが4つに切られていているので、2、3種お皿の物を組み合わせてパンに挟んで、最後に真っ白なペーストをたっぷり乗せてぱくつくことにした。ひよこ豆の煮物に、紫オリーブひとちぎり、トマト、最後にZaatarのかかったヨーグルトペーストをすくいとって食べる。美味しいのは当然だが、完成度の高い清潔な味に感動する。Zaatarの付いたパンやFatayerは、モントリオール中のどこでも見かけるし食べられるが、それとは全く違う次元のものだった。丁寧に作られているのが直に舌に伝わってくる。パンの柔らかさ、中のほうれん草ペーストの味も自然で美味しい。そして、デザートのプリン。ピスタチオやアーモンド、ココナッツで隠れていてプリンの部分が見えなかったが、スプーンで軽く混ぜ一口食べたら、「ワオ」と声が漏れた。糖分に頼らない優しい繊細なナッツのプリンだ。デリケートな味に最後は手を合わせてしまった。

 食べ物にもバイブレーションがある。その波動がぴっしりと入ってくるものを食べると、「わかる」こともあるし、身体がそれを感じることもある。ここでは、自分が縦長に伸びて、身も心も美しい人になったような感覚がした。

 今回は、「食べればわかる」。そんな説明で十分な気がする。

Cafe Sfouf(カフェ・レストラン)
1250 Ontario Est
(514) 507-8777
Sherbrooke
Beaudry

取材・文:稲吉京子
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