これが唯一、外からの目印
 最近、久々な友達と話をしてると、彼女はインダストリアル・オールドモントリオールの辺りにあるカフェで働いているという。みんながよく行く、オールドモントリオールの観光名所の辺りを、ちょっと西側に歩いていったところに、最近急速に広がったおしゃれなマルチメディアのオフィス街がある。でも、無人ビルや、何にも使われてない空き地がまだあちこちにあって、これからどんどん変わっていきそうな、エリアだ。

 そんなところにあるカフェ、クラニー(Cluny)は、オールドモントリオールの、観光客を焦点に当てた高級レストランとは違う、近くで働くビジネスマンたちが気軽に食べにきて、くつろげる場所、と聞き、ランチを食べに行くことにした。

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人工照明が必要ないほど日が差し込む明るい店内
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アボカド半分が添えられたボリュームいっぱいのサラダとチキンのソテー
オープンカウンターですっきりして見える
 外から見たら、ほんとにカフェなのか?と、戸惑うくらいシンプル。看板を確かめて中にはいると、カフェのすぐ脇に、広いオープンスペースがあって、アーティストの作品がごろごろ飾ってある。殺風景になりそうな天井の高い建物なのに、たくさんの大きな窓から日光が差し込み、人工照明とは違うほんわりした居心地のいい雰囲気だ。

 その建物は、ダーリングファウンダリ(Daring Foundry)という、鋳造工場として、1991年まで活動していて、今は、カルティエ・エフェメ(Quartier Ephemere)というアーティスト団体(彼らは、若いアーティスト達の創作活動を手伝ったり、展示場所を提供したりしている。)が、アートギャラリーとして再利用している。近くで働いているビジネスマン達に、ご飯を食べにきてもらった時、アーティストの作品にも目を向けてもらえたら、という思いから、ギャラリーのなかに、カフェを、オープンすることにしたそうだ。

 工場だったなごりを出来るだけ残して改装したギャラリーは、むだな飾りが全然なくて、巨大なからっぽの空間に圧倒されそうだ。その片隅にあるカフェは、ギャラリーのすぐそばに位置してるため、その場の雰囲気を壊さないように、又、むき出しの鉄筋や高い天井、大きな窓の持つ空間の威圧感、存在感も損なわないよう、気を遣ってデザインしたそうだ。さりげないテーブルや椅子が、工場でいらなくなったパーツを再利用してつくられたものだったり、50年代物のボーリングのレーンがカウンターの表面に使われていたりと、ぴりっと利いたスパイスが洗練された空間を構成している。

 ここはカフェテリア形式なので自分で見て選べる。サンドイッチ、パニーニ$7.00〜、旬の野菜(スイートポテトはコロッケのように外は香ばしく、なかはとろとろ)のオーブン焼きと、クリーミーなマッシュポテトの盛り合わせ$10.00、日替わりランチ(私がいったときはチキンのソテーだった)$10.00〜など。一皿でかなりボリュームがある。朝は、8時からオープンしていて、マフィンやカプチーノなどがある。特別な夜メニューはないが、アートオープニング、プライベートパーティーなどの予約を受け付けていて、そんなときは、スペシャルメニューを用意するそうだ。

おしゃれなのに、堅苦しくなく、気さくな店のスタッフと話をしたり、ギャラリーの作品を見に行ったりして、何だか、アートオープニングにでもいったような気分で店を出た。

Cluny
257 Rue-Prince
(514) 866-1213
Square-Victoria
Bonaventure
月ー水8:0017:00 土・日8:0020:00
取材・文:坂井 桂子
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