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”Tout ce qui est petit est mignon.” というフレンチの表現がある。「小なるものは美しい」というところか。5年ほど前、このキャッチフレーズを打ち出していたカフェビストロがLaurier駅近くにあった。白いお皿の真ん中にちょこっちょこっと乗る食事が印象的だった。量が重要視されるモントリオールでも、小ぶりで質の良いものを出す店が認知されだした頃だ。今日紹介するリトルイタリーの外れにあるPastagaもそんな流れのひとつ。夜は、自然派のワインに大胆で気の利いた食事を合わせて楽しむ人でいっぱいになる。それだけに、本を片手にひとりくつろげる週末のブランチは狙い目だ。薄曇りのボーっとしたい土曜、メイクはせずに気持ちのいい服でフラリと出かけた。
普段なら、好みのcroustade aux pommes(りんご焼き菓子)を頼むところだが、Pastagaではいい意味で期待を裏切ってくれるので、こちらも大胆な選択ができる。私が2杯目のコーヒーと一緒にたのんだのはこれ。 ーBenedictine au pulled pork(自家製スコーン、64°Fで調理した卵、オランダソース 付き)$15.5 その他、気になるものとしては、以下のものがあった。梨のパンケーキ(キャラメルソース、シャンティリソース)ブタのコロッケ(冷たい卵のソース、ニース風かたゆで卵 付き)自家製黒ソーセージ(焼きパースニップ、ピューレ、マリネ、卵付き)
シェフMartin Juneau率いるキッチンスタッフは、毎週日曜の夜に新たなアイデア出し合い、翌週のメニューを大胆に変えていく。血のソーセージのような定評のある物は形を変えてメニューに残るが、かなりの頻度で斬新なものに出会えるようになっている。また、簡素なメニューの名前からは想像しなかったようなものが目の前に運ばれてくる面白さもある。自然派ワインとディナー中心の店だけに、朝型派の人には土曜、日曜のブランチの存在は貴重といえる。ベジタリアンフレンドリーなーメニューも必ずある。10時開店を目指して行くのがいい。金曜だけランチを提供しているのも見逃せない。 Pastaga(カフェビストロ) 6389 St Laurent (438) 381-6389
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取材・文:稲吉京子 | |||||||||||||||||||
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