パプリカの詰め物とひよこ豆のカレーを組み合わせてもらった。1人分のつもりが、2人分出てきた!
穏やかでデトックスできそうな味と素材。もう一人分のパプリカの詰め物は色が違う!っていうのが救い。
野菜たっぷり、栄養たっぷり、量もたっぷりの野菜スープ。
アップルシュトゥルーデル。かなり大きいのでシェアしてもいいかも。
窓の広い明るい店内。
外から見るとひっそりしている。
 Espace Véganeは、車窓から偶然に見えた店だった。

 15年前のベジタリアンカフェといった佇まいに興味を持ち、不器用なサービスに絆され、近くを通れば必ず寄る店になった。個人的な愛は人一倍あったが、不安定なサービス、時間効率の悪さ、乱雑な店内など、長いこと持たないかもと思わせる要因がいくつかあったため、ここでの紹介を控えてきた店だった。開店から2年以上が経ち、こういう店を支える客層がまだ結構いることがわかってきた。私の心配とは裏腹に、結構うまく回っているようだ。

 ここで作るものはほぼ全てオーガニック素材を使用し、メニューは全てビーガンもしくはベジタリアンとなっている。Marie-Anne通りにあるビーガンコンセプトの店を運営する女性のお父さんが、料理からサービスまでを切り盛りしている。初めて行くお客さんには、店のコンセプトから、メニューの内容、人々への支援活動まで一通り説明してくれる。

 有機野菜セットのピックアップ場所にもなっているため、毎週必ず取りに来られない人の野菜が残ることになる。その野菜を使ってメニューを考える。そして、無駄を出さないように、少量ずつ料理を作り、足らなくなったら作り足していく、または新たに作るというサイクルで食べ物を提供している。そのため、お昼に注文したレンズ豆のスープと、午後2時に来て注文した人のレンズ豆のスープは、似ても似つかないものだったりすることもある。

さて、今日私が頼んだのはこれ。
・今日のカレー $8.99:ひよこ豆のカレー
・今日のランチ $7.99:パプリカの詰め物
・今日のスープ $4.99:今日ある野菜のスープ
・アップルシュテュルーデル $4.00
・コーヒー

 迷うときは、「これとあれを少しずつ」のような頼み方もできる。私は今日のランチの「パプリカの詰め物」と「今日のカレー」のどちらも食べたかったので、その二つを組み合わせてもらった。ただ、私の連れはピザ、豆腐のスクランブル、サモサを頼んでいるので、当然一人分の「パプリカの詰め物とカレー」の組み合わせを頼んだつもりだったが、2人前出てきた。こういう意思の疎通がうまくいかない例はここでは良く起こるので、指示や確認はよくしたほうがいい。それでも、キッチンの稼働率やお客さんの数によっては、こんなもの食べたいというリクエストに答えてくれることもあったり、工夫して近いものを出してくれたりする柔軟さは嬉しい。

 Espace Véganeのどの料理にも共通する自然なままの味には、ホッとさせられる。塩分はほとんど加えられていないので、味が足りない人は塩やソースを別にお願いできるようになっている。パプリカの詰め物は、中にその時の野菜や大麦、豆類などがスタッフされていて、そのしっとり感がいい。今日のカレーと同じ容れ物に入ってきたせいかもしれない。そのひよこ豆のカレーは、素朴な味わい。ヨガリトリートやインドのアシュラムなんかで出る、意識と理解で味わいが増すタイプのカレーだった。今日のスープも然り。色んな野菜がいっぱい入ったデトックススープのよう。デザートのアップルシュトゥルーデル、もちろん見た目はアグリー。でも意図や心が伝わる暖かい味。しかも大きい!

休日に人気なメニューには、以下のようなものがある。
・ブランチ デラックス $12.49
・クレープ $7.99
・tofuラザニア $6.99

 お父さんは、捨てるものが出ないように、こまめに少しずつ料理を作ってはいるが、それでも残るものはある。1日以上経った食べ物は、翌日の夜、必要としている人に無料で手渡すことになっている。事情は聞かず、質問も条件も一切問わず無差別で提供する。もし食べ物を必要としている人を知っていたら、ぜひお店に問い合わせを。

Espace Végane(ベジタリアンカフェ)
6-5003 Avenue Earsncliffe
Snowdon

取材・文:稲吉京子
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