ハイチ料理ならおいしくて安いここが一番と聞いていたのだが、「ハイチ料理はお腹にずっしり来るよー」「お腹空かせていった方がいいよー」などと脅されて行きそびれていた店があった。以前にもデパナ(コンビニのようなもの)の中にある店を紹介したが、この店も一つの店の中にデパナとフードコートが一緒に経営されている。

 Jarryの駅から歩いて3分、マルシェ・メリメロという看板が目印。中にはいるとまず、レジの脇にあるメニューを見て注文する。そこでクーポンを渡されるので、それを奥にあるキッチンカウンターにもっていく。

 私はいくつかの種類が食べたかったので、取材を理由にスペシャルを作ってくれとお願いした。初めはだめだめ商売なんだからという感じだったが、周りの常連のお客さんが「面白い!」と私と一緒にオーナーを押してくれて、しょうがないなーと笑いながらオーケーしてくれた。ここに来る人達は常連さんが多いらしく、みんな知り合いという感じで和気あいあいとしていて暖かいムードだ。

きっちんで働くシャイなおばさん
ハイチ料理は日本人うけする味かも
 メニューは、赤豆入りご飯、プランテン(普通よりすこしサイズが大きいバナナ)のフライ、サラダ、グレイビーソースとメインでセットになっている。メインには、スープ$6.50、グリオット(ポーク)、ターキー、チキンそれぞれ$7.50、レギューム(野菜)$8.50、カブリ(山羊)、タソ(ビーフ)、ランビ(かに)、コーテレット(あばら肉)それぞれ$12.00、魚$19.00。ポークとチキンは小さいサイズ$5.00が注文できる。

 そんなに待つことなく料理がカウンターから差し出された。発砲スチロールの器に盛られあまりムードはないが、実用的である。さっそくカウンターの隣に設置してある椅子に着く。まず見た目ちょっと赤飯ぽいご飯にグレイビーソースをかけて食べる。グレイビーソースはプッチーンのそれとは違い小口切りの野菜や肉が入っていて、肉から出たスープ、油を使っていて濃厚な味だ。プランテンのフライともよく合う。

 肉はポークとチキンを食べた。どちらも一度油で揚げてからオーブンに入れて、弱火で長時間調理してある。ビーフジャーキーのように肉が締まっていて、噛めば噛むほど味が出る。ポークは脂身の多いところを使っていてピリ辛に味付けされた肉と、味のしみた甘みのある油分が絶妙でハイチ風角煮といった感じだ。レギューム(野菜)はビーフ、なす、ニンジンと山盛りのニンニクを、なすの形がなくなってとろとろになるまで時間をかけて煮込んである。なすのまろやかな味と舌にぴりっとくるほどのニンニクの風味がまじわるとなぜか和風っぽい味がした。

カラフルなジュース
 見た目コールスローのサラダはさっぱりしていて辛く、口直しにちょうどよい。飲み物はデパナ側で買える。人工的なピンク色のジュースは昔、お祭りの時に夜店で買って食べた懐かしいかき氷の味にそっくりだ。

 店には買い物をするのも忘れて店の人と世間話に花を咲かせる人や、ご飯を食べた後も本を読んでくつろぐ人など、店の半分はデパナにもかかわらずゆったりと時間がながれる店だった。

Marché Méli Mélo(ハイチ料理)
640 Rue Jarry Est
(514) 277-6409
Jarry
月〜水8:0020:00
木・金8:0021:00
8:0020:00
9:0018:00
取材・文:坂井 桂子
過去のレストラン
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