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12時ちょうどに飛び込んでも、大きな店なので収容量にはまだまだ余裕があり窓際に座らせてもらった。ランチメニューと通常メニュー、スープが付いたりサラダがついたりと特徴は多少異なるが、価格帯ではどちらもそんなに変わらない感じだ。
まず、Ying Yangバーガーについてきたポタージュスープが、空腹を和らげてくれる。これで、次に出てくるミニバーガーを一口でパクッと平らげてしまうこともないだろう。そこに運ばれてきたYingとYangのバーガーのカワイイこと!Ying Yangの名前が入った小さな旗が立っている。先に食べたバーガーの中身は、ソテーしたエビとコリアンダー。後に食べた方の中身は、ブルスケッタにロケット菜、ソテーしたチーズ。いずれもさっくり仕上げてあり、パンと中身の比率もいい。味にしてもプレゼンテーションにしても工夫が感じられ、アミューズメント性が高い。 もうひとつ単品で頼んだMafiosoは、フィレ・ミニョン2オンスに、パルメザンのチップス、紫玉ねぎにポートワインのソースでまとめている。正統派でいて実験的、まとまりがあるようでないような現代的な味だ、一言で言えば悪くない!肉類に関しては、事前に調理しておくようなことはなく、焼く直前に塊から切り出されて調理され、そしてサーブされる。作り手は、ハンバーガーより少し斜め上ぐらいを目指しているのかななどと思う。上下のバンズに挟まれた小さな空間に、料理の腕や創造性をはめ込もうとしている印象すらする。小さなスペースにキュッと収まった一口サイズの料理。 確かにミニというだけに、私は3つ食べてもまだまだいける感じだったので、そこが不満の人もいるだろう。でも、180の組み合わせが可能なタルタルには期待が高まるし、45種類の全く違うタイプの作りたてバーガーを、いくつも頼んで食べ比べができる可能性は、想像しただけで楽しい。さっくり小型にまとまったバーガーをナイフとフォークで切り分けて上品に食べる日が、たまにはあってもいいじゃないか。さらに、嬉しい情報としては、木曜日は女性客にはフルサイズのサラダが半額になると言う。午後4〜7時は半額になるカクテルも。 私は早速、誕生日が近い双子ちゃんをここで祝うことにした。もともとバーガーという食べ物にもあまり興味のない人たちだ。「小さな空間に挟まれた料理」にどんな感想を持つんだろう。 Taboo(ミニバーガー&タルタル) 2025 Rue Drummond
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取材・文:稲吉京子 | ||||||||||||||||||||
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