Felixe Carole Dicaire
Felixe Carole Dicaire
Felixe Carole Dicaire
Felixe Carole Dicaire
Felixe Carole Dicaire
 雪がちらほら降り始めた11月の昼下がり、モントリオールのジュエリー・デザイナー、Felixe Carole Dicaireさんのアトリエを訪れ、話を聞いた。今年の夏にトロントに遊びに行った際、Queen Streetを歩いていてふと目に留まったのが彼女のジュエリーだった。モントリオールに戻ってきてから彼女のジュエリーが置いてあると聞いたショップ、Espace Pepinに足を運んでみて、更に彼女のジュエリーのファンになってしまった。

オタワ生まれ、オタワ育ちの彼女がモントリオールにやってきたのは、Marie Victorin Collegeに通うためだったそう。当時、モントリオール出身のファッションデザイナー、YSOも同じ学校で勉強をしていた。彼との出会いがFelixeにとって大きな転機となった。というのも、YSOが初めて正式なファッションショーを行った際に、Felixeにジュエリー担当を依頼したのが1999年。その話が決まったのもショーが始まる一ヶ月前ということで、短期間でショーのためのジュエリーを作った。カレッジではファッションデザインを勉強していた彼女だったが、YSOと一緒にショーをして以来、ジュエリーデザインへと転身。それ以来、独自のジュエリーを作りはじめ、今年で5年を迎える。主に自宅兼アトリエの大きなスペースでジュエリーのデザイン、製作に終われる日々。私がアトリエを訪れた時は、11月から12月にかけて行われるコレクションの準備に忙しそうだった。

彼女の作るジュエリーは主に外側が様々な色のナイロン、内側がワイヤーでできている。まず、ジュエリーの骨組みとなる構造を念入りにデザインし、それから彼女のジュエリーの特徴である羽をつけていく。ワイヤーの色に合わせて、彼女が羽の色を染める。ワイヤーのちょっとした長さや曲がり具合でまったく異なったものになるため、骨組みをデザインするのに最も時間がかかるそうだ。

 現在、彼女のジュエリーはモントリオール、トロント、バンクーバーをはじめ、アメリカ、ヨーロッパ各地のショップで売られている。将来的には日本に向けても作りたいそうだが、全て手作業で主に彼女一人で作っているため、なかなか生産が追いつかないとのこと。

 6ヶ月ごとに新しいコレクションを作ってはいるが、彼女のジュエリーを買い求める人は以前に見たものをほしがることが多いため、常にこれまでのモデルはいつでも作れるようにしている。ざっと数えて約50種類はあるという彼女のジュエリー。値段も様々だが、$50からはじまり手の込んだものにおいては$3,000になるという。結婚式用のジュエリーもオーダーが入れば作るそうだ。

 これから迎えるモントリオールの冬の嗜みのひとつにFelixeのジュエリーで華やかな気分になるのも素敵なのでは・・・。彼女の今後の活躍に期待したい。

Felixeのコレクションのスケジュールは下記の通り。(ショーでは彼女のジュエリーの展示、販売が行われる予定)
11月25日〜12月5日(トロント)
The National Trade Center
12月3日〜12月19日(モントリオール)
Salon des Metiers d'art du Quebec, Place Bonaventure
12月10日〜12月12日(モントリオール )
Souk, SAT

Felixe Carole Dicaireのホームページ:www.felixecaroledicaire.com
Espace Pepin: 350 rue St.Paul Ouest, tel: 514-844-0114
取材・文:和田 良子
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