30度を越す酷暑の期間が異常に多い今年のモントリオールの夏。寝苦しい夜が続き、ついつい生活のリズムが不規則になりがちなこの時期、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 さて、今回のギャラリーレポートですが、暑さの小休止を利用して、散歩がてらAvenue du Mont-Royalで開かれている「Touriste」という野外展示を訪れてみました。この「Touriste」はモントリオール在住の写真家・映画監督であるJoannie Lafrenièreによる写真展。Lafrenièreが世界各地で「人々の日常」や、「消えゆく風景」を撮影した写真を大型のパネルにしたもの、計52点がAvenue Henri-Julien から Rue Fullumの間のAvenue du Mont-Royal沿いに設置してあります。

 主催者であるL’Avenue du Mont-Royalのホームページに、この作品のコンセプトは「『観光』と『旅』のわずかな違いの検証」といった様な事が書かれていましたが、残念ながら作品からはそのような要素は全く感じとる事が出来ませんでした。無理にコンセプトをこじつけず、ストレートに「プロの写真家が世界中を回って色々な日常などを撮影した写真」と紹介した方がしっくり来るように思いました。

 また、写真自体はよく撮れていると思うのですが、観光写真とアート作品を融合したMartin Parrの作品などと比べると、エッジの効いたユーモアや、社会風刺的な要素も特に感じとる事はできませんでした。 写真の目線が、「外部の人間が訪れた土地の人々の日常を記録した」という点だけはParrの作品と同じと言えるかもしれませんが、Lafrenièreの作品に関しては、残念ながら作品を見て何か感じとるというよりは、単に観光ガイドブックの綺麗な写真を見ているだけのような感覚で、個人的にはとても物足りなさを感じました。


文・写真/Text & Photo畑山理沙Risa Hatayama
ギャラリー:Avenue du Mont-Royal Est
所在地:Avenue du Mont-Royal Est
スケジュール:終日
メトロ:Mont-Royal
ウェブサイト:HP
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