今回のギャラリーレポートはMaison de la culture Ahuntsic-Cartiervilleからお届けします。

 以前もご紹介したことがあるので覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、 Maison de la culture Ahuntsic-Cartiervilleはモントリオール島の北の中央部に位置するAhuntsic-Cartierville行政区の中にあるMaison de la cultureです。1989年から活動を開始し、1999年にMaison de la cultureとして正式にオープンしました。 展示スペースが2つ有り、一年を通して様々な展示が開催されているほか、300人収容できるアンフィシアターも完備されており、とりわけ「音楽に積極的なMaison de la culture」として知られています。現在展示スペースで開かれているのは Caroline GagnéPatrice Coulombeの2人による『Le jeu de l'oie』と、Manuel Chantreの『Memorsion』の2つのインスタレーションの作品展です。

 先ずはじめに『Le jeu de l'oie』の方ですが、これはYAMAHAの自動演奏ピアノDisklavierとビデオプロジェクションを一体化させたインスタレーション作品です。薄暗い展示スペースには一台ポツンと無人のグランドピアノが置かれており、ピアノの天板として備え付けられた白いプロジェクションスクリーンには、雁が群れをなして飛ぶ姿がモノクロのビデオとして映し出される趣向となっていました。ピアノの自動演奏が奏でる音がビデオの雁の群れをコントロールしており、なんとも詩的で魅惑的な世界観を作っていました。ただ、タイトルにある『Le jeu de l'oie』(西洋版の「双六」のようなボードゲーム)とこの作品の関連についてイマイチ理解できなかったのが心残りでした。

 そしてもう一方の『Memorsion』の方ですが、残念ながら私が訪れた日の当直の職員が展示の立ち上げ方を把握しておらず、展示室が閉鎖されていたため、見ることが叶いませんでした。説明を読んだ感じだと何台ものビデオプロジェクターを駆使した「体験型マルチメディア作品」とのことでしたが…。テクノロジーを駆使した作品においては、使われている機材の故障でやむを得ず展示を閉鎖するケースはありますが、 職員が立ち上げ方を知らない為に展示を開けられないと言うのは管理が杜撰すぎますし、とても残念に思いました。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
Photo: Courtesy of Maison de la culture Ahuntsic-Cartierville
ギャラリー:Maison de la culture Ahuntsic-Cartierville
所在地:10 300 rue Lajeunesse, 1er étage
スケジュール:火:13時〜20時 水・木:13時〜18時 金・土:13時〜17時 日・月:休館
メトロ:Sauvé
ウェブサイト:HP
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