オープニングの様子
オープニングの様子
模型の作者の男性
展示されている模型の1つ
ワークショップの様子を記録した写真
 長い冬が終わりに近づき、やっと少し春めいて来た近頃のモントリオール。天候の変化がめまぐるしく、体調の管理が難しい季節となりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

 今回訪れたのはLa Maison de l'architecture du Québec (MAQ)。以前もご紹介した事があるので、記憶されている方もいらっしゃると思います。ご存じない方の為にちょっとおさらいをすると、La Maison de l'architecture du Québecは今から約15年ほど前に建築家や建築写真家などが集まって設立したアートセンターです。 建築と都会生活に関する考察を深める事と、それらに関わる多種多様なアートを発信する事を目的として、様々な展示活動を行っています。この他にもVitrine MAQというPalais de congrès とCaisse de dépôt et placement du Québec (CDPQ)を結ぶ地下通路のウィンドースペースでも展示活動を行っていたり、アーティスト・レジデンスのプログラムなど様々な活動に精力的に取り組んでます。

 さて、気になる作品展の方ですが、現在はEspace de rêve / Dream Homeという参加型のプロジェクトを観ることができます。このEspace de rêve / Dream HomeというプロジェクトはSuzanne DoucetColleen Lashukの2人の建築家とExekoという 「ソーシャルインクルージョン」(* 立場の弱い人々を社会から隔離せず、社会の中で助け合い、支えあっていこうと言う概念)を目的とした組織との提携で実現したそうです。

 このプロジェクトを簡単に説明すると、ホームレスや住所不定の人々約40人に「もし好きな所に住めるとしたら、私は...」というテーマを与え、彼らに模型や絵、そして言葉を使ってそれぞれの「夢の空間」のデザインを表現してもらう所から始まったものです。この行程は2014年の12月から2015年の12月まで各地で続けられ、 行われたワークショップは12回にものぼるそうです。その後、ボランティアとして建築家や建築を学んでいる学生を募り、その中の30人余りが「夢の空間」を設計図として書き起こすという作業が行われました。展示されているのはこれらの行程で産まれた17点の模型と、9点の設計、その他ワークショップの行程を収めた記録写真等です。

 個人的には「夢の空間」と言うテーマに対して沢山の人たちが「自然」という要素を強調していた事が非常に印象的でした。40人の参加者の中にカナダ原住民の方が多数含まれていたからと言う単純な理由なのかは分かりませんが、人間はどのような状況に置かれていても、そして何処に住んでいても、理想の中に自然との繋がりを求める生き物なのかもしれないと感じました。それから、天然素材を使った 「伝統的な建築」を夢見る人がいる傍らで、ソーラーパネルや壁面緑化のアイディアを取り入れた模型も多数ある所から、エコロジーや環境問題への感心の高さも垣間みることができた気がします。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
Photo: La Maison de l'architecture du Québec
ギャラリー:La Maison de l'architecture du Québec
所在地:181 rue Saint-Antoine Ouest
スケジュール:火〜金:13時〜18時 土〜日:12時〜17時
メトロ:Place-d'Armes
ウェブサイト:HP
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