展示の様子
展示の様子
The Trainee」のインスタレーション
 今回のギャラリーリポートは、L'Université du Québec à Montréal 内にある、Galerie de l'UQAMからお届けします。

 以前も紹介したのでもうご存知の方も多いかと思いますが、ちょっとだけおさらいすると、Galerie de l'UQAML'Université du Québec à Montréal(通称:UQAM)の内にある市内でも指折りの現代アートギャラリーです。展示室は大小2つあり、小さい方の展示室は生徒の卒業作品展示などを主に、そしてメインの大きな展示室はプロのキュレーターやギャラリー自らが招いた国内外の作家の展示に力を入れているのが特徴となっています。

 今回注目してみたのは、このメインの展示室で開かれている「The Disorderliness of Things」と言う展示で、Edith Brunette, Michel de Broin, Arkadi Lavoie Lachapelle, Mathieu Lefèvre, Emmanuelle Léonard, Christine Major, Maria Marshall, Catherine Opie, Melanie SmithRafael Ortega, Pilvi TakalaそしてRosemarie Trockelと言った国内外のアーティストの絵画、写真、ビデオ、インスタレーションなど様々な媒体の作品を集めたグループ展となっています。自由民主制の社会の中でどのように「不服従」という非社会的行動を表現するか等がテーマの作品展だそうです。

 数有る作品の中で私が個人的に最も興味を持ったのは フィンランド出身のPilvi Takalaの「The Trainee」というインスタレーション作品です。ビデオがメインのこの作品はTakalaDeloitteと言う実在する会社と提携し、一ヶ月間「Johanna Takala」という偽名を使ってこの会社のマーケティング部門の研修生として働くというプロジェクトです。しかしこの研修生、始めのうちはミーティングに参加したりと多少は働いたようですが、最後の2週間は「論文を書く為の考える時間」と称して、パソコンも何も無いデスクに座ったまま一日中何もしなかったり(*本人的には「brainwork」をしていると答えている場面が多いですが)、エレベーターの中に一日中居座って上下階をされるがまま行ったり来たりしてみたりと、一般常識に置ける「働く」と言う概念を根本的に覆す様になります。この「奇行」を見た会社の人たちの反応が面白く、この会社で働く事がどういう事なのか、そしてそこで働く人たちが同僚に何を求めているのかが見えて来て非常に興味深い作品となっています。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
Courtesy of Galerie de l'UQAM
ギャラリー:Galerie de l'UQAM
所在地:1400, Berri Street, Pavillon Judith-Jasmin, Local J-R 120
スケジュール:火〜土:12時〜18時
メトロ:Berri-UQAM
ウェブサイト:HP
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