今回のレポートはダウンタウンにあるCentre de design de l'UQAMからお送りします。

 さて,はじめにCentre de design de l'UQAMについてですが、これは名前の通りUniversité du Québec à Montréal (UQAM)デザイン科のビルのメインフロアにある広々としたギャラリースペースです。1981年の創設以来、国内外のでデザイン文化の発展を目的に300近い展示を開催してきており、自校の学生のみならず、一般の人たちも無料で入場する事が出来ます。

 気になる展示の方ですが、現在、観ることができるのは「L'ŒUVRE DE GLENN MURCUTT - ARCHITECTURE DU LIEU」と言うオーストラリア出身の建築家で近代建築界を代表する巨匠、Glenn Murcuttの展示を観ることができます。世界の大都市に独創的な建物を造ると言うスタイルではなく、地元オーストラリアの風土や気候などの環境に合った、持続可能性を重視した住宅や、空間造りをするのがMurcuttの建築の最大の特徴。近年、益々注目を浴びて来ているエコロジーと建築の関連性を何十年も前から実践している建築家です。そしてこの展示では、展示室に置かれているドローイングや設計図、縮尺模型などの記録資料などから、自然環境とその有効性を最大限に生かすMurcuttの綿密な工夫がこの展示で垣間見ることができます。

 正直な所、私自身、建築に関して素人なもので、設計図や資材の名前を見ても正直なところあまりピンと来ない部分も多くあるのですが、一つの建物を造るのに費やす労力や、出来上がった建物からは一切想像もつかない、無次元(アイディア)から二次元(ドローイング)そして三次元(模型)への移行、緻密な構造計算などプロセスの部分に今まで触れる機会が無かったので、今回展示と言った形でそれを垣間みることができ、とても貴重な体験が出来ました。それから、展示室ではMurcuttのインタビュービデオも観ることができるのですが、この中で彼は「建築とはデザインするものでなく、見いだす物である。」と言ったように、Murcuttの建築に対する概念や理想と言った様な物を知ることができ、非常に興味深いと思いました。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
ギャラリー:Centre de design de l'UQAM
所在地:1440 Rue Sanguinet
スケジュール:水〜日:12時〜18時
メトロ:Berri-UQAM
電 話:514-987-3395
ウェブサイト:HP
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