今回のギャラリーリポートはLavalから!

 春らしい陽気に誘われて今回訪れてみたのは、地下鉄オレンジ線の最終駅Montmorency駅の直ぐ側で4月14日に始まった野外展示「De fond en comble」。以前、紹介したアーティスト・ラン・センターLa Galerie Verticale Art Contemporain にキュレーターとして招待されたN.&M.というアート集団がNicole Fournier と Douglas Scholesという2人のアーティストをマッチアップすることにより、この5ヶ月間にわたるコラボレーションプロジェクト「De fond en comble」が発足したとの事です。

ー「ん〜?なんじゃこりゃ?」ー

 さて、Montmorency駅で地下鉄を降りて展示の案内に書かれていた通り、早速モントリオール大学Lavalキャンパス前のPlace Claude-Léveilléeと言う広場へ直行してみたのですが、展示の看板以外は何も目立った展示物も表示も見当たりません。(ちなみに私が訪れた時、2つある看板が両方とも地に倒れていました...)5分程周辺をさまよったのですが、結局良く考えてみれば何だろうと思えるコンプリートブロックがその広場に4つ程置かれているのと、看板に「空き地を使ったプロジェクト」と書かれているのと、広場の向かい側の空き地の周辺を同じコンクリートブロックで囲んでいる事から、「多分これが今回の展示なんだろう」と言う推測に達しましたが、コンクリートブロックもさることながら、空き地の中に無造作(?)に設置されたオレンジ色のプラスチックフェンスも工事現場でよく見かける物だし、本当に分かりにくい!その後、空き地にも足を踏み入れてみたのですが芝生に手を加えた様な痕跡が残っているものの、その他はまるで手がかりもなく、ただただ吹きさらしの空き地で佇む事しか出来ませんでした。(注:後になって分かったのですが、このプロジェクトの始まった4月14日に「種まき」が行なわれたようです。ただし、何処に何を蒔いたのか?記録は有りませんでした。)

ー5ヶ月間のプロジェクトとは言うけれどー

看板には土地の新しい計画を見いだすプロジェクトとしてDouglas Scholesが空き地をメンテナンスし、その後Nicole Fournierが自生する生物の多様性を強調させる様な事がちらっと書かれていますが、長期プロジェクトで、ただ目の前に有る物でしか判断出来ない今回の展示は、厳しい言い方かもしれませんが見る者に対しての配慮が大きく欠けていると言わざるをえません。Montmorency駅を毎日利用する人や、Place Claude-Léveilléeの前を毎日通り過ぎる人達がプロジェクトの進行具合を観察する事を狙いとしているとしても、何処かに終了した一つ一つのステップを書き出すなり記号化するなりして、もうすこし何が起こっているのか説明する必要が有ると強く感じました。しかも私が訪れた時に使われていた様なコンクリートブロックなど日常ありふれた素材をそのまま使用したのでは、興味をそそる良い意味での「曖昧さ」を素通りして、ただのつまらない工事現場の様にしか目に映らないでしょう。たとえプロジェクトの始まりで今は目に見える活動が少ない時期だとしても、通りすがり、そしてわざわざ足を運んで見に来ていただく人に「これから何が起こるんだろう」という興味をそそる工夫が欲しい所です。

文/Text畑山理沙Risa Hatayama
ギャラリー:La Galerie Verticale Art Contemporain
展示場所:Place Claude-Léveillée前の空き地
スケジュール:9月15日まで(終日)
メトロ:Montmorency
電 話:450-934-6042
ウェブサイト:HP
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