展示の様子
Fairy-Cam (2012) Emily Pelstring
here, there, everywhere (2011-2012) Kelly Thompson
Toile News Paintings (2011-2012) Margaret Murphy
Toile News -- Occupy Wall Street Tents (2011) Margaret Murphy
Erase Nothing (2010) Karen Trask
 今回のギャラリーレポートはConcordia大学LoyolaキャンパスにあるMedia Galleryからお届けします。

 先ずこのMedia Galleryですが、Concordia大学の情報コミニュケーション学部に2009年に誕生した、コミニュケーションとジャーナリズムのパビリオン内にある小さなアートギャラリーです。新しいメディアアートの発信を目的として、地元はもとより国内外の作家の作品を展示しています。市内の中心部から離れているせいもあって、同校ダウンタウンキャンパス内にあるLeonard & Bina Ellen Art Galleryと比べると立地的に不便ですが、市内のアートコミュニティーの分散と考えると、決して悪くない傾向なのかもしれません。

 さて、現在開かれているのはKim SawchukRae StasesonのキューレションによるFanciful:Small Media Momentsと言うグループ展。ジャージーシティ(USA)で活動しているMargaret Murphyと 地元アーティストEmily PelstringKelly ThompsonKaren Traskの四人の多種多様な作品から構成されており、新しいメディアと古い技術のコラボレーションから産まれる意外性などを軸に、我々の「大きさ」の概念や、現代のコミュ二ケーションに置ける奇想性の役割などの問題提起をテーマとしているとの事です。Small Media Momentsと言う題からも想像出来ると思いますが、展示されている作品のほとんどが小さいサイズで、作品は大きくてなんぼといった近年の傾向を考えると、何となく珍しい感じがしまた。

 どの作品も面白いと思いましたが、この四人の作品の中で個人的に最も印象が強かったのはMurphyの「Toile News Paintings」。インターネットで毎日垂れ流しにされている様々なアメリカでのニュースをビクトリアン・トワール布を彷彿とさせる作風で、牧歌的で古風な情景に、現代社会で実際に起こったセンセーショナルな出来事を組み合させると言った捻りが利いていて面白い作品です。テーマも、昨年起こったウォール街占拠デモ、ミシシッピー州で物議をかもした人口妊娠中絶の改正案、そしてヴィクトリアズ・シークレットファッションショーとバラエティーに富んでいる所が特徴的です。全体から観ると作風は一貫していますが、ちょっとテーマに一貫性が見受けられない様に感じられたのですが、これは毎日なニュースを当たり前のように消費し、直ぐに忘れ去ってしまう現代人への批判なのでしょうか?それとも無作為にテーマを選んだからなのでしょうか?ちょっと気になる点も有りますが、その辺の曖昧さも逆に印象的でした。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
Photo: Courtesy of Media Gallery
ギャラリー:Media Gallery
所在地:CJ 1.419 (Communication and Journalism Building) Concordia University Loyola campus, 7141 Sherbrooke Street West
スケジュール:月〜木:9時〜16時45 木:9時〜12時45
メトロ:Vendôme(駅からバス105番に乗り、Loyola campus前で降りる)
メトロ:Villa-Maria(駅からバス162番に乗り、Loyola campus前で降りる)
電話:514-878-3409
ウェブサイト:HP
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