展示室の様子
Sol Lang
Éric Dupuis
Éric Dupuis
 赤や黄色に色づいた木の葉がハラハラと足下に舞い落ちる秋のモントリオール。個人的にはこの鮮やかな赤や黄色の美しさのとは裏腹に、何となく物悲しさや哀愁を感じる季節でもありますが、皆さんはこの秋と言う季節をどのように感じていますか?

 さて、今回はMaison de la culture Marie-Uguayから「Sanctuaire」と言う写真展のレポートをお届けします。

 Maison de la culture Marie-Uguayはモントリオール市のSud-Ouest(南西)地区に設立されたMaison de la cultureで、僅か26歳と言う若さでこの世を去ったケベック州出身の女流詩人 Uguayにちなんで名付けられた施設です。以前にもご紹介しましたが、Maison de la cultureとはモントリオール市内の各居住区にある、市によって文化促進を目的に運営されている文化施設ネットワークの総称で、一年を通して多種多様な催し物が開かれています。

 現在観られるのはÉric DupuisSol Langの「Sanctuaire」という写真展。2人の 「Sanctuaire」つまり「神聖な場所」というの意味の捉え方の違いを目の当たりにすることができる展示となっています。まず14点から成るÉric Dupuisの方は、「神聖な場所=教会」と言う王道的認識でステンドグラスが施された窓から入る柔らかな自然光に照らされた教会の中のベンチ、壁、パイプオルガンなど、教会の細部を写した作品です。これに対してもう一方のSol Langは「神聖な場所=廃墟」と言わんばかりに、落書ききが溢れる工場跡の写真8枚からなっています。私たち個人個人が思う「神聖な場所」は異なって当たり前だとは思いますが、工場跡をもって「神聖な場所」とは!「以外」と言うよりは1960年代に行なわれた政治改革「Révolution tranquille(静かな革命)」により顕著になったケベック人のカトリック離れから来る「カトリック教に対する「皮肉」「反感」の様なものの現れであるようにも感じられました。個人的には一人一人の作品よりも、二人のこのテーマに対する考え方のコントラストを観るのが面白い展示だと思います。

 最寄りの地下鉄(グリーン線)Monk駅から徒歩10分程度の所にあるこのMaison de la culture Marie-Uguay、週末の秋晴れの日にふらっと散歩に出かけて展示を見た後、道筋にある素敵なカフェで温かい飲み物で心と体を温めるのも良いかもしれませんね。


文/Text畑山理沙Risa Hatayama
ギャラリー:Maison de la culture Marie-Uguay
所在地:6052, boulevard Monk
スケジュール:火〜水:13時〜19時 木:13時〜18時 金〜日:13時〜17時
メトロ:Monk
電話:514-872-2044
ウェブサイト:HP
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