Schools Colours from Memory (2007)
(c)Nikki Forrest
Des hommes sur le toit (2007)
(c)Rober Racine
Valse (2009)
(c)Manon Labrecque
 今回のギャラリーリポートは、SBC galerie d'art contemporainからお送りしたいと思います!

 ご存知の方も多いと思いますが、ご参考までにSBCの経緯を説明すると、Saidye Bronfman Centre(現:Segal Centre for performing arts at the Saidye)に隣接していたLiane and Danny Taron Gallery(参照:Galerie 4)が2007年に閉鎖されたのを期に分離独立して昨年Belgo Building5階にリニューアルしたギャラリーとしてオープンしました。しかし単純にギャラリーと言えども、実際の組織形式は現代美術館扱いとなっているというだけあって、展示の施行設備や記録カタログなどもとても充実しており「将来的にはもっと広いスペースでの大々的な運営するのが目標」という意気込みすらも伺える気がします。いろんな意味でアーティストランセンターやプライベートギャラリーがひしめくBelgoのなかでも少し特異な存在と言っても過言ではありません。

 さて気になる展示はと言うと、昨年末から2回に分けて繰り広げられている『Observations』の第2弾『Observations2』を観る事が出来ます。これは、モントリオールを拠点に活動しているメディア・アート キュレーターNicole Gingrasが招集した作家達による、多種多様の”Observationー観察”を主題にした企画展で、今回は前回に引き続きNikki Forrest、 そして新しくManon LabrecqueRober Racineが加わっての展示となっています。そしてこの第二弾のテーマーは”観察”による『空間の占有』と題していることもあって、3人の作家達の全く異なったビデオ3作品を鑑賞することが出来ます。

 3作品の中で私が最も興味をそそられたのが、Manon Labrecqueの『Valses』という向き合った壁2つを利用したビデオインスタレーション作品で、作品自体がSBCギャラリー内で撮影されたというサイト・スペシフィックな代物。Labrecque自身がカメラの前で座ってみたり寝そべってみたりする姿をカメラが上下にシーソーのように上下に揺れながら捕らえると言う極めてシンプルな内容ですが、片方のビデオが上がればもう片方が下がり、それに伴ってヘッドプォンから聞こえてくるギーッギーという軋みのような音もパンする造り(左右に移行する)となっています。この作品を前にして、とりわけ何かの想像に掻き立てられると言う様な衝動には駆られなかったものの、このカメラの上下運動が一定のリズムで使われていたためか、この作品からは”観察”というテーマの機械的な面が色濃く出ているように思えました。

 2月9日(土曜日)の15時からは、この『Observations 2』に出展している3作家とキュレーターが出席する催しがギャラリーであるそうなので、興味の有る方は是非こちらにも足を運んでみてください。

文/Text畑山理沙Risa Hatayama
Photos: Bettina Hoffmann
ギャラリー:SBC galerie d'art contemporain
所在地:372, rue Ste-Catherine Ouest, espace 507
スケジュール:火〜土:12時〜17時
メトロ:Place-des-Arts
電 話:514-861-9992
ウェブサイト:http://www.sbcgallery.ca
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