Céline Boucher
Variations
Image: Courtesy of the artist
Céline Boucher
Variations
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Marc Dulude
Œuvers sur toile
Image: Courtesy of the artist
Marc Dulude
Œuvers sur toile
Image: Courtesy of the artist
Marc Dulude
Œuvers sur toile
Image: Courtesy of the artist
 今月のギャラリーリポートは、前月に引き続きBelgo Buildingからお送りします!

 今回訪れてみたのは、今年9月に設立20周年を迎えるCentre d'exposition CIRCAと言うアーティストランセンター。設立当初からBelgo Buildingの4階で活動を続けているということだが、1996年にプライベートギャラリーからアーティストランセンターに生まれ変わるまではモントリーオール旧市街に在るLe Centre de Céramique Bonsecoursと提携し、現代陶芸作品専門のギャラリーとして多くのアーティストの作品を発表してきた。現在では陶芸だけではなく、彫刻、インスタレーションなどその広いギャラリースペースをフルに活用したスケールの大きい作品を全般に展示している。展示室は窓から明るい光が差し込む広くゆったりとしたメイン会場と、ほぼ密室となっている小ぶりの第2会場からなっていて、常時異なったアーティスト2人の作品を展示している。

 さて、現在このCIRCAで作品を発表しているのは、Marc DuludeとCéline Boucherで、どちらもケベック州出身のアーティストである。まったく違った素材を使って作品を作っている両者だが、今回の作品はいずれも【音】をテーマとした共通点がある。

ー閉ざされた音の記憶【Variations】ー

 まず、第2展示室にあるCéline Boucherの作品を見てみよう。室内に入って左手の壁に沿うようにして展示されたこの【Variations】という作品は、幼くして聴覚に障害を持ってしまったアーティスト自身が今なお記憶している【音】をテーマにしていると言う。天井からはいくつもの鉄の細い棒がカーテンのドレープのように吊るされていて、そのカーテンを通り抜ける度に鉄棒がチャイムのように音を奏でる。そして壁際に辿り着くと、そこには赤で書かれた無数の“bruit”(仏語意:物音)という手書きの文字を目のあたりにする。見ていると、聞こえない音への憧れやその記憶の尊さが伝わってくるような気がした。

―平面と振動の素敵な関係【Œuvers sur toile】―

 メイン会場にあるMarc Duludeの作品はというと…。実はギャラリーの入り口付近に近づいた時点でモーションセンサーが作動するため、作品の全貌が明らかになる前からその音を聴く事が出来る。【Œuvers sur toile】と題されたこの展示は全部で4つの彫刻作品から成り、そのうちの3作品がセンサーによって感知した観客の動きを作品に取り付けられたモーターと連動させて壁に埋め込んだラテックスとシリコン樹脂等で作った生地(?)に振動をおこして音を発生させてみたり、または水平に設置した生地の上に貯めた水を振動で踊らせて見たりと、アーティストの遊び心が窺えて楽しい。広々とした展示スペースに繰り広げられるこの不思議な世界を是非堪能して頂きたい!

文/Text畑山理沙Risa Hatayama
ギャラリー:Centre d'exposition CIRCA
所在地:372, Ste-Catherine Ouest, #444
スケジュール:火〜土:12時〜17時30
メトロ:Place-des-Arts
電 話:514-393-8248
ウェブサイト:www.circa-art.com
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