今回、モントリオールに3週間にわたり滞在しつつ、音楽家 GANESH ANANDANとPATRICK GRAHAMとの共同制作を行う。そして、その結果がヌーベルダンススペースTangenteを通じて、観客へと届けられる。バックグラウンドの異なる二人の音楽家と振付家のユニバースがどう融和あるいは衝突し、一つの作品を創っていくのか。また、モントリオールという街が新井英夫の感性にどう呼びかけていくか。必見。
一方、JOCELYNE MONTPETITの << La femme des sables>>(砂の女)には、別の視点にもとづいた日本投影が期待できる。日本の舞踏界に入り込み、実際劇団員の1人として活躍した経験のある欧米振付家の第一人者。とかく舞踏経験がクローズアップされるが、20年以上に及ぶキャリアの中で、演劇、マイム、サーカスといった分野での経験も見逃せない。実際に彼女特有の聖なるユニバースを確立している。なお、安部公房の「砂の女」にインスピレーションを受けた新作なだけに、耽美派としての本領発揮まちがいなし。
*Laissez-passer(レセ・パセ)という無料券をあらかじめ、各劇場入り口で入手する必要があります。基本的に公演一週間前から配布されています。MTL在住者向けなので、市営図書館の貸出証、ケベック州免許証、BellかHydro-Quebec 請求書、Acces Montrealのどれかを提示して下さい。なお、事前にチケット残数も含め、それぞれの会館に確認することをお勧めします。
<劇場>Studio 303 (372 St-Catherine W., Tel. 514-393-3771) <料金>$10 <振付>NATHALIE CLAUDE, KAREN BERNARD (ニューヨーク), ALEXIS O'HARA, ANITA PONTON(イギリス)他 <演目>Edgy Women / Femmes au dela IX <写真>ANITA PONTON
<劇場>Espace Tangente <料金>$15, 学生$13 <振付>MIREILLE LEBLANC / SARAH JOY STOKER(ニューファンドランド) <演目>La derive / Je ne peux pas
<劇場>Espace Tangente <料金>$12, 学生$10 <振付>ALEXANDRA L'HEUREUX <演目>Le specquetacle