充実のダンスフェスティバルの余韻が残る中、この秋の通常プログラムをチェック。この9月から11月まで France au Quebec: la saison というイベントが開催されている。演劇、映画、音楽、マルチメディアなどなど多岐にわたるフランス発イベントがモントリオールの秋をいっそうにぎやかにする。それにすっぽりかぶっているのがDANCE3シリーズ:「異なる3箇所で、11月の3週間にわたる3舞台」。ということで、今月号はステージ情報中心。まずは読者プレゼントのお知らせをどうぞ。

INVITATION 読者プレゼント
SARAH WILLIAMSの新作 "nil admirari"公演無料チケット2名分をエスパスタンジェントがDance Note読者の皆さまへプレゼント。STEPHANE BOKO "Out of darkness" 同時公演。ふるってご応募ください!応募はこちらからどうぞ。11月20日必着。当選した方にのみfmcよりご連絡します。

招 待 日: Fri.11.30.2001 8:30pm
場   所: Espace Tangente(840 rue Cherrier x St-Hubert, Grand floor, Agora de la Danse の建物内1F左手)

Special thanks to Espace Tangente!
日   程:Thr.11.29.2001 - Sat.12.1.2001 8:30pm, Sun.12.2.2001 8:00pm
振   付:♪ SARAH WILLIAMS / STEPHANE BOKO(フランス)
演   目:Sarah "nil admirari" / Stephane "Out of durkness"
写   真:Rolline Laporte
劇   場:Espace Tangente
料   金:$15, 学生$13

SARAH WILLIAMSの肩から二の腕にかけての筋肉。動かずしてすでに見ほれるほどで、動けば文句ない肉体美の浮遊。新しいエネルギーの誕生を予感させるオープニングが印象的な新作 "nil admirari"。JACKIE GALLANTによる音楽と空を切るようなSARAHの動きの見事なコンビネーション。モントリオール出身パフォーマーとして、振付家として10年以上のキャリアをもつ成熟したアーティストだ。南仏マルセイユ出身のSTEPHANE BOKOのソロ "Out of durkness" は「物理的に光の中に入り込む」というもくろみに沿って創られた。それが何を意味するかは作品を見てのお楽しみ。オペラを学び、欧米各地でパフォーマーとして場数を踏んできた彼。"Notre-Dame de Paris" においてはパフォーマー兼振付助監督を努めるなど、ロックミュージカルにも意欲的。

日   程:Sat.11.17.2001 8:30pm
振   付:♪ JOELLE CHAREST
演   目:On Vocifere
劇   場:Studio 303 (372 St-Catherine West, Montreal (x Bleury, metro Place des Arts, McGill)
H   P:www.studio303.net
料   金:$10

つい先月DANCE NOTE6でご紹介した若手振付家・パフォーマーDAVID RANCOURTの作品を演技したJOELLE CHAREST。今回は自作振付作品を披露する。DANCE NOTE6の表紙も飾った彼女、もともとシンクロナイズドスイミングをしていた。注目。他に Fiona Marcotty(NY), Julie Pilon, Nika Stein同時公演。

日   程:Thr.11.8.2001 - Sat.11.10.2001 8:30pm, Sun.11.11.2001 8:00pm
振   付:♪ IRENI STAMOU / IMED JEMAA(チュニジア)
演   目:Ireni "Odyssia"(抜粋) / Imed "Dar Ellil-La Maison de la Nuit"
劇   場:Espace Tangente(840 rue Cherrier x St-Hubert, Grand floor, Agora de la Danse の建物内1F左手)
料   金:$15, 学生$13

地中海の香りが吹き込まれた夜を彩る2つのショー。1997年のヌーベルダンスフェスティバル以来しばらくお目にかかっていなかったギリシャ系の振付家IRENI STAMOU。ソロのよさが前面に押し出された個性派の彼女。"Odyssia"は7つの俳句に似たダンス短編集:"Desert walk", "Surrender.com", "Oiseaux ronges"。中米コスタリカで生まれたこの作品集、白亜の空間をキャンバスとし、ビデオがダンスに色と触感を吹き込む。一方のIMED JEMAA、"Dar Ellil-La Maison de la Nuit"は彼の15番目の作品。慣習・伝統を抜きには語れないチュニジアという国のありのままを演劇要素の強いダンスに投影。ただ、社会をストレートに映すのではなく、自身のイマジネーションをもとにした作業が加わっている部分を彼は強調する。ライブのパーカッション、多声音楽でエスニック要素を増す。

日   程:Wed.11.14.2001 - Sat.11.17.2001 8:00pm
振   付:ANNE-MARIE GIROUX
演   目:Aube et Crepuscule
写   真:Anne-Marie Giroux
劇   場:Agora de la Danse (840 rue Cherrier x St-Hubert, metro Sherbrooke, 2nd floor)
H   P:www.agoradanse.com
料   金:$23, 学生$16

体をひとつの素材−石、木、メタル…−と仮定して創り上げるムーブメント。文字どおりの人体彫刻はどんな効果をみせるだろう?ダンスだけに限らず、デッサンやビジュアルアート分野などでも学び、映像作品も創った経験のある彼女の集大成。

日   程:Wed.11.21.2001 - Sat.11.24.2001 8:00pm
振   付:♪ LA COMPAGNIE SCHMID PERNETTE(フランス)<DANCE3枠>
演   目:"Sacre du printemps", "Suites"
写   真:Schmid Pernette, Claude Journu
劇   場:Agora de la Danse (840 rue Cherrier x St-Hubert, metro Sherbrooke, 2nd floor)
H   P:www.agoradanse.com
料   金:$28, 学生$21

ストラヴィンスキー音楽にニジンスキー振付で1913年の初演以来、数々の人気振付家がそれぞれの解釈で振付上演してきた "Sacre du printemps"「春の祭典」。そのSCHMID & PERNETTE版をデュオで。GERALD BUDZINSKIとWANDRILLE DECAENSによるダイナミックなライブピアノ演奏とともに展開。一方の "Suites" はニジンスキーの手記にインスピレーションを得たこれまたデュオ。

日   程:Thr.11.22.2001 - Sat.11.24.2001 8:30pm, Sun.11.25.2001 8:00pm
振   付:LAURENCE LEMIEUX
演   目:Novembre
劇   場:Espace Tangente(840 rue Cherrier x St-Hubert, Grand floor, Agora de la Danse の建物内1F左手)
料   金:$15, 学生$13

しっかりした基礎に裏付けられたパフォーマンスと感性のバランスが魅力的なLAURENCE LEMIEUXが今回はその振付作品を発表。パフォーマーの一人として出演する BILL COLEMANはLAURENCEのプライベートのパートナーでもあり、そんな彼らのクリエーションに注目。

♪:筆者おすすめ
取材・文:YUKO H.
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