La tarte au sirop d'érable
 Cuisine第3回でもメープルシロップに詳しく触れていますが、メープルの樹液は、2月から4月の2ヵ月間というわずかな期間しか採取できません。ケベック州ではカナダ全体の92%のメープルシロップが生産されています。今回は時期に合わせてそのメープルを使ったパイ(タルト)を紹介します。メープルシロップをお土産にもらったけど使いきれない、といった場合にもお薦めです。とても甘いので、薄く切って紅茶などと食べるといいと思います。メープルシロップは体内への吸収がしやすくカロリーも低いので、あまりカロリーの心配はいらないでしょう。

<用意するもの>
20〜25cmの耐熱パイ皿

<材 料>
パイ生地…(第3回のレシピを参考にパイ生地を作るか、市販のものを買ってきて用意してください。※中身が液状なので厚めに生地は伸ばして下さい。) 牛乳…適量 メープルシロップ…1カップ 水…1/2カップ コーンスターチ…大匙3 水…大匙3 胡桃(細かく砕いたもの)…1/4カップ バター… 大匙2

<作り方>
深めの鍋にメープルシロップと水を入れて火にかけ、5分間沸騰させる。
その後弱火にし、コーンスターチと水を混ぜたものを加え、木ベラなどで掻き混ぜながら色が変わってトロっとするまで煮る。
火からおろしたらバターを加え、よく混ぜる。
胡桃を砕いたものを加えよく混ぜる。
粗熱をとる。
オーブンをに200度に温め始める。
パイ皿に生地を載せ粗熱を取ったシロップを注ぎ、牛乳を糊代わりにしパイ生地で蓋をする。
20〜30分ほど200度のオーブンで焼き、焼き色がついたら出来上がり。

<おまけ パイ生地が余ったら>
ケベックの子供のお菓子Le Pet de soeur(和訳を敢えてするなら、尼さんのおなら) を作ってみてはいかがでしょう。別名をrondelles à la cannelle、パイ生地にブラウンシュガー、バター、牛乳、シナモンを適量のせてクルクルっと巻き、端をとじます。焼き上がったら3センチくらいずつに切っていただきます。簡単でとても美味ですよ。

料理・文・写真:石倉麻子
料理協力:Maman Gisele
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