クリスマスにブッシュ・ド・ノエルを食べるようになったのは、イエス・キリストの誕生を祝って薪を燃やしたことに由来しているという説、貧しい青年が クリスマスのプレゼントを買えず、『薪』にリボンを結んで恋人に贈り物をしたという話に基づいてという説、また、クリスマスから1月6日のエピファニ ー(公顕祭)までの12日間を冬至祭りとして、火を絶やさないように燃やし続けた焚き木の燃えさしを取っておき、1年間魔よけと幸運のお守りにしたと いうところから、その薪を模ったケーキを1870年以降にパリの菓子職人が作ったと言う説、など様々な説があります。

 ブッシュ・ド・ノエルに使用するクリームはバタークリームや、ガナッシュクリームであったりと作る人や好みによっても様々です。

 ここではクロード (協力者の1人)の秘伝のクリーム使います。普通のスポンジケーキにこのチョコレートクリームを塗っただけでも、とても美味しいチョコレートケーキが 出来上がります。

 彼らの家では、クロードが特別な時(誰かの誕生日や特別ゲストがある時)に作るスペシャルケーキです。前々から材料は何?と聞いても 「秘密だよ」とはぐらかされていたのですが、今回やっと教えてもらえたので、めでたくCuisineのレシピ入りです。ちなみにこのチョコレートクリー ムのオリジナルはクロードの元同僚二コル、の友達ルイス、の義理のお母さんです。

ブッシュ・ド・ノエル

<スポンジ生地の準備>
あらかじめオーブンを400F (205℃)に温めておく。
11x17インチ(28x43センチ)天板1枚(クッキングシート等を敷いておく)

<材料>
薄力粉(ケーキ用小麦粉)…1カップ 砂糖(グラニュー糖)…1カップ 卵(全卵)―室温に戻しておく…5個 ベーキングパウダー…大匙1 バニラエッセンス…小匙1 塩…一つまみ

<作り方>
ボウルに粉、ベーキングパウダー、塩を入れ軽く混ぜておく。
別のボウルで全卵をよく撹拌する。
バニラエッセンスを加え、クリーム状になったら砂糖を少しずつ加えながら混ぜる。
別に混ぜておいた粉を少しずつ、木ベラで切るように丁寧に混ぜいれる。
クッキングシートを敷いた天板の上に均一に生地を流しいれる。
10〜12分オーブンできつね色になるまで焼く。
焼き上がったら、シートを外す。

<クリームの材料と下準備>(生地を焼いている間にクリームの下準備をします)
砂糖(グラニュー糖)…1/2カップ カカオパウダー(無糖)…1/3カップ インスタントコーヒー…小匙1 バニラエッセンス…小匙2 ホイップ用クリーム(液状)…1 1/2カップ(35%を使用) フロストシュガー…適宜

<作り方>
ボウルに全材料を入れ、ケーキの仕上げをするまでの間、冷蔵庫で冷やします。

<再び生地の準備>
布巾の上にフロストシュガーを振りかけ(パイ生地を伸ばす時に使う小麦粉の要領で)、生地を熱いうちにその上にのせる。
巻き寿司の要領でくるくるっと 巻き、布に包んだまま、冷蔵庫へ入れて冷やす。

<仕上げ>
冷蔵庫からクリームの入ったボウルを取り出し、固めに泡立てます。
巻いたスポンジケーキをも冷蔵庫から出し、中を開いてクリームを均一に塗り、もう一度巻きます。(クリームの配分を上手く考えないと、外側に塗る分が足りなくなりますので、気をつけてくださいね。)
ロールケーキの端をすこし斜めに切り、切り株の部分を作ったら、それを上にのせます。
全体に残りのクリームを塗ったら、木のようにフォークで模様を付け、好みにデザインして出来上がり。

料理・文章:麻生
協力:Papan Claude
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