6月になると苺つみが始まるのを待ち、続いてブルーベリーつみに出掛けます。今年は例年より涼しかったので、7月にずれ込んだようです(ケベック州のベリー収穫の季節は初夏でとても盛ん)。写真で分かる様に、青空の下には果てしなく、果てしなくただ苺畑が広がっています。

茶色い部分は麦わら(straw)で、それに包まれた芯のない鮮やかな色の小さい食用果( berry )があり、2つ合わせて、Strawberryという英語の由来になっている事が分かります。値段はパニエ1つで、4.25カナダドル、日本では大抵の所で入場時間と入場料(大体1,000円〜1,500円)が設けられているようですが、ここでは4.25カナダドル(パニエ代込)を最後に払うだけで、苺を摘みながらいくら食べてもお咎めなしで、パニエにも崩れる直前まで入れてもって帰る事ができます(写真)。炎天下の苺は熱いくらいで、私は5、6個しかその場で食べなかったのですが、それを聞いた家族、知人の反応は多くが「それしか食べなかったの?信じられない!最初の30分くらいは食って食って食いまくって、その後で摘むんだよ!」でありました。今の時期にケベック州を訪れる機会があったら、苺摘みを予定に組み込むのもいいかもしれませんね。ケベック州産の苺は甘く真っ赤でとても美味です。

今回のCuisineはその苺を使った苺タルトです。

まず苺の準備なのですが、へたをつけたまま塩水で洗います。苺を長く水につけていると水気がでてくるばかりでなく、ビタミンCが30秒で流れ出てしまいますので手早く洗ってください。使わない分のいちごを保存する際には必ずへたをつけたまま、ラップに包んで冷蔵庫へ。一度水につけるとカビや傷みの原因になりますから、食べる直前に洗うようにしましょう。

<レシピ>
焼いたパイ(Cuisine3のパイを参照に作って空焼きするか、市販のものを買ってくる等してお好きな方を用意してください。 )・へたをつけたままの苺(4カップ)・コーンスターチ(大匙3)・レモン果汁(大匙1)・砂糖(出来ればグラニュー糖)1/2カップ ・ホイップクリーム用クリーム(1カップ)・砂糖(1/4カップ)・バニラエッセンス(大匙11)

焼いたパイを冷ます間(市販のものを使用する場合は必要ありません)に苺ソースを作ります。2カップ分の苺を洗って、へたを取り大きいものは半分くらいに切りながら鍋にいれます。マッシャー(つぶし器)で軽く全体的につぶします。そこへコーンスターチ、レモン果汁、砂糖を全て入れ、中火にかけます。沸騰させないよう、常にかき混ぜながらクリーム状になるまで煮詰めます。(写真)(ソースを固めのジェリー状にしたい場合は、コーンスターチを大匙1杯増やす等調節してください)時間にして大体30分くらいです。

火からおろし粗熱を取る間、もう2カップの苺を先程同様洗って、へたを取っておきます。 パイ、ソースの粗熱が取れたら、パイの中に粒のままの苺を適当に並べ、そこへ作った苺ソースを流し入れます。冷蔵庫で2〜3時間ほど冷やします。生クリームを泡立て、絞り器に入れパイを飾ります。生クリームは飾りの意もありますが、添えた方がより美味しいく食べられます。 中身のソースだけ作って、アイスクリームやヨーグルト、トーストと食べても美味。

料理・文章:麻生
協力:Maman Gisele
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