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メープルシロップの季節になりました。皆でビールを持って(アルコール持ち込み可→ご自分で行かれる時は確認してくださいね)、1つの大きなテーブルを親戚や友達で囲むその姿は、もしや日本の花見に似ているかも?季節限定の楽しさ…よ。そしてたんまりとメープルシロップとともに伝統料理を味わった後は、戸外に出て雪の上でメープルキャンディ(仏ーTire sur la neige / 英ーMaple toffee, Toffee on snow)を作り雪合戦に興じる、のも楽しい。 フランスからの移住者は先住民からメープルシロップの作り方を教わりました。時代の流れの中、人々は春になると、l'erabliere = sugar bush (砂糖小屋)に皆で集まり、伝統料理を楽しみながら春の訪れを祝うようになります。メープルシロップとなる樹液は、大抵2月から4月初めの2ヵ月間という、わずかな期間しか採取できません。それを過ぎてしまうと風味、色は短時間にかわり、食べられなくなってしまうのです。ちなみにカナダが世界生産量の80%。カナダでは、ケベック州で全体の92%が生産されています。 メープルシロップは体内への吸収がしやすく、カロリーも低いのが特徴です。またカルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富で、交感神経、副交感神経のバランスを保つのにとてもよく、カリウムが豊富なの為、高血圧予防にもおすすめ。煮物料理などで使うとまろやかな風味になり、照りも出るので、日本では人気がでつつあるようです。料理に使うときは必要な砂糖の量3/4分で済むので、砂糖が大さじ4杯とあったら、大さじ3杯のシロップを代わりに入れます。実際使ってみると最初はメープルシロップの香りが?と思ったものの、煮込むうちに程よく消えていきます。フルーツともとてもよく合うし、野菜ジュースにメープルシロップを加えると飲みやすくなります。もちろん、紅茶やコーヒーにもあいます。 さて、l'erabliere = sugar bush (砂糖小屋)で出てくるケベック伝統料理には様々なものがありますが、ここではその中の1つビーンズ(Des beans)、豆の煮込みを紹介します。以前アメリカ人が「豆をこんなに甘くするのは日本人だけだ(ホント?)!!!」と読んだことがあります。いやいや、同じ北米人にもいたのですね。そうなのです、この豆料理、結構甘いです。日本の煮豆と感じが似ています。時間の掛かる料理なので、次の日家で過ごすと分かっていれば、夜から準備を始めて、お昼頃から作り出すと夕食に丁度いいかもしれません。またケベックのレストランでは朝食に出てきたりしますので、朝ごはんにもどうぞ。 以下の分量で作ると10人分くらいになるかも。でも冷凍保存できますので、是非作ってみてください。 オーブンに入れられる蓋つきの大きな鍋・White bean (白いんげん豆)900g・水・中くらいの玉葱(2個)・胡椒(少々)・Dry garlic sauce for spare ribs STRONG 340 ml(一瓶)・Molasses(糖蜜)(カップ1/2)・粉末のマスタード(大匙1)・Cured skin on pork belly / salted pork 約280g(肉コーナーにあります。ベーコンの塊のようなもの) まず、白いんげん豆はたっぷりの水に前の晩から、一晩つけておく。豆を浸しておいた水をそのまま使います。豆と水を鍋にいれ、プラス豆が被るように水を加える。強火で煮始めて約10分くらいで、灰汁で真っ白になるので、灰汁を取る(少しくらい残っても大丈夫)。 オーブンを120℃に温めます。1/4に切り5mmくらいにスライスした玉葱と胡椒少々を加え、中火で20分。(要は豆が指で潰せるくらいになるまで、火を通す。) |
料理・文章:麻生 協力:Papan Claude |
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