おなじみの旧消防署を利用したCentre d'histoire des Montréal
 モントリオールの夏といえば国際ジャズフェスティバル!ジャズが好きな方にとっても、初心者の方にも、このフェスティバルは、夏の一大イベントと言えるのではないでしょうか?ここモントリオールのレストランやカフェで、心地よいジャズミュージックを耳にする機会も多いですよね。さて今回は、レストランでもカフェでもない、意外な場所でジャズに触れることができました。

 Centre d'histoire de Montréal(モントリオール歴史センター、以下CHM)、皆さんも一度は訪れたこと、建物の前を通ったことありませんか?ここ、CHMでは、今年5月から「Jazz les folles nuits de Montréal」と題してモントリオールとジャズについてのエキシビジョンを開催中。20世紀前半のモントリオールとジャズの歩みを、オーディオ(映像と音楽)によって知ることができます。

レトロなレコード型オーディオテーブルで音楽を楽しめます。
今回のトリオ、最高の音楽を聞かせてくれます。
このポスターが目印!
無料といってもパンフレット、チケットもちゃんとあります。
 ノバスコシア出身のオリバー・ジョーンズを始め、チャーリー・ビドルなどモントリオールのジャズシーンに貢献した数多くの有名なアーティストが存在するモントリオール。そして、彼らが発展させたこのジャズシティで育った人々が、現在CHMでフリーコンサートを行っています!フリーコンサートといってもCHM2階部分は本格的なジャズクラブへと改装され雰囲気はまさにジャズクラブ。

 会場には音楽が流れ、待ち時間の間にもレコード型のレトロなオーディオテーブルで音楽や映像を視聴することができます。一番最初にテーブルに着いていたご夫婦は「私達はこのコンサート、もうずっと欠かさずに来てるの!」とこの日のショーも待ちきれない様子でした。コンサートは日曜日の午後2時、4時の2回行われますが、今回拝見してきたコンサートは"Trio 3 génération"という、バス、ピアノ、ドラムのトリオによるジャズ。会場にも続々と人が集まり、開始時には満員に!

 演奏はスウィングジャズをメインに、シャンソンやフォークのテイストも取り入れたとても心地よい演奏。始めは静かに聞き入っていた観客も、軽快な音楽に体もリズムにあわせて動き出し、演奏後には歓声と拍手が送られました。 ジャズにはいろいろな種類がありますが、演奏の合間に、演奏者たちがジャズについてのトークもしてくれます。演奏する側と聞く側の距離が近く、ジャズについての質問にも答えてくれるほどフレンドリーな場。知らない者同士でも一体となって楽しめるとても素敵なひと時でした。

 エキシビジョン、コンサート共に、来年3月まで開催中。この夏ジャズフェスティバルを楽しんだあとは、モントリオールのジャズの歴史、そしてジャズを愛する人々の演奏に触れてみては?トリオにカルテット、クインテットなど、演奏スタイルも毎回変わります。お気に入りの曲、プレイヤーが見つかるかもしれません。9月から11月はほぼ毎週行われるのでお見逃しなく!!

インフォメーション:Centre d'histoire de Montréal
入場料:大人$4.50(学生・シニア・6〜17才は$3、6才以下は無料)
連絡先: (514) 872-3207
Square-Victoria
*フリーコンサートは予約制。電話にて予約後、当日カウンターにてチケットを受領。コンサートのみの場合は上記入場料は必要なし。スケジュールはホームページにて確認。(注:7月〜8月はフェスティバル開催につき、コンサートはお休み。エキシビジョンは開催中です!)
取材・文:藤村恵美
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