入口にイベントの情報冊子がたくさん貼られていてる。
 日本で教師をしているモントリオール出身の知人に“モントリオールの何が一番恋しく思う?”と以前尋ねたら、即答で“美味しいコーヒーとクロワッサン”ということでした。確かに、ここモントリオールでは、コーヒーやクロワッサンを片手に通勤する人々をよく見かけます。この“コーヒーとクロワッサン”という組み合わせは、日本人にとってのお茶とおにぎりにあたるようなものなのかもしれません。

 ということで、モントリオールの人々が愛す美味しいコーヒーが手に入る、知る人ぞ知るというお店“Café Rico”をご紹介したいと思います。このカフェは、St-Denisよりも少し奥まったMont-Royal地区の比較的静かなところにあります。それでも、お年寄りから若年層の常連さんたちが一日中絶え間なく訪れてきます。

 開店時刻は、朝10時ですが、開店1、2時間程前からコーヒー豆を焙煎しているらしく、早い時刻からお店の煙突にはモクモクと白い煙が出て、甘栗に似た甘く香ばしい香りがその辺り一体に漂っています。その独特な香りが、まず人を惹きつけます。

 このカフェ・リコは、コーヒー豆にこだわり、南国にある小さな生産業者から直接それを輸入しています。そして、丹念に焙煎したコーヒーを他のカフェにも卸しているそうで、実はモントリオールにあるカフェの問屋的存在でもあります。しかし、カフェ・リコのご主人は、儲けを優先するというよりは、本物の美味しさを人々に分け与え続けたいという思いを強くお持ちで、その心念は店内、商品のいたるところから感じとることができます。

 ここの一番人気はレギュラーコーヒーですが、この味は、そうそう他で味わえるものではありません。コーヒーに加えるブラウンシュガーにも独自のこだわりがみられ、それが更にリッチな風味をもたらしてくれます。そして、こんなコーヒーがたったの$1(税込み)で味わえるというのが、なんとも本当に驚きでならず、他に類を見ないその贅沢さは、ついつい癖になってしまいます。

素朴な雰囲気の店内。コーヒーの製造過程を描いた絵、写真などが至る所に置かれている。
 その他のカフェ・オレ、エスプレッソ($1.25〜)なども、もちろん常に最高の美味しさで提供されています。また、気に入ったコーヒー豆やこだわりの砂糖を、その場で購入できるというのも嬉しく、見逃せません。

 カウンターレジ横には、天然素材たっぷりのパン($1.50〜)やスポンジケーキ($1.50〜)なども置いてあり、どれもお店の雰囲気にマッチした飾りのように、素朴な感じがオシャレです。これらの味もなかなかのもので、あくまで主役のコーヒーを引き立ててくれるので、計算し尽くされたかのような絶妙なコンビネーションが味わえます。

 以上、本格的な味自慢の職人が入れる贅沢なコーヒーを味わえるカフェをご紹介しましたが、メトロMont-Royalから歩ける距離なので、ショッピングや散歩のついでに寄ってみるというのもいいかもしれません。

Café Rico
969 rue Rachel Est

Mont-Royal
取材・文:MAKI
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