普通のアパート?
雑然としているけど味がある
本の数もすごい!
食器類のコーナー
ゴージャスなファー
 日も長くなり雪も溶け始め、だんだんと暖かくなりつつある今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。寒くて冬の間は行動範囲も狭くなりがちですが、早速重いコートを脱いでお出かけしませんか。春はもう目の前です!

 今回ご紹介するのは、メトロAcadieから歩いて10分の所にある「The Little Shop」。2人のマダムと娘さんで経営する小さなヴィンテージショップに行ってきました。

 外から見る限りではお店とは分からないほど、普通のアパートの入り口。「どんなところかな?」とウキウキした気分で早速中に入ってみると、見渡す限り所狭しと置いてある、もの・モノ・物の山。そして、部屋の真ん中で2人のおばあちゃんが座って忙しそうにお客さんとおしゃべり中。横ではしっかりした娘さんがフォローを入れつつ、お客さんと一緒に何かを探している途中でした。

 このお店は週3日、たったの3時間しかオープンしていないにもかかわらず、ヴィンテージ物の多さとオーナーの人柄に引かれてやってくるお客さんも多いとのこと。時間があればいつまででも一緒におしゃべりしたりお茶を飲んだりと、お店というよりおばあちゃんのうちを尋ねている雰囲気。これもまた人気の秘密?

 奥へ入ると、服・レース・靴・キルト・食器など、ごちゃまぜになった部屋は圧巻!それでも自然になんとなくまとめられていて感じのよい雰囲気を醸し出しているのは、2人のおばあちゃんと娘さんの「もの」に対する愛情でしょうか。

 部屋の1階・地下・隣の2階とここにないものはない、と言うくらい色々な「もの」が置いてあります。ウェディングドレスの横にはカップ&ソーサーが置いてあったり、古い本の近くにはキルトが重ねてあったりと、もう目が回りそう・・・

 通っているうちに仲良くなり、ここで購入したドレスで結婚式をあげた友達は結婚式の写真を渡したら大変喜ばれたとか。いまでもその写真を大切に持っていてお客さんに話している姿を見ると、なぜこのお店にたくさんの人たちがやってくるのか分かるような気がします。

 時代を超えたありとあらゆるものがこのお店にやってきて、そしてそれを探しにくる人たち、その人たちを「またいつでもいらっしゃい」と優しく迎えてくれるオーナー。もしこの中で自分だけの宝ものを見つけたら、それはきっとあなたに使われるのを待っていたのでしょう。これからあなたが大事に使う番です。こんな隠れが的なお店に古きよきもの探しに出かけませんか?

インフォメーション:
  • The Little Shop
    1002 Ogilvy Ave (Park Extension)
    Tel: 514-279-6722
    Acadie
    水・木・土:14:0017:00
取材・文:喜多村容子
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