ー色づき始めたカエデ
 今年も紅葉の季節がやってきましたね。紅葉の名所といえば、モントリオールより北に広がるローレンシャン高原が大変有名ですが、他にも紅葉が綺麗なエリアがケベック州にはあるのです。そこで今回は、ローレンシャンと並んで今注目を浴びている「イースタンタウンシップス」の紅葉を見に行ってきました。

 イースタンタウンシップスと呼ばれる地域はモントリオールの80キロほど南東に位置し、ケベック州とアメリカとの国境地帯まで広がっています。元は英国系ロイヤリストたちがアメリカの独立戦争を逃れて移り住んで築き、フランス文化色の濃いケベック州の中でも、今なお、古き良きニューイングランド色の残っている地域もあります。そして、フレンチカナディアンとアングロサクソンの文化が交じり合ったユニークなエリアでもあり、点在する素朴な田舎町、美しい田園風景、のどかな牧場などが広がる一帯としても知られています。

手前に広がるのはリンゴ園
カモで有名なKnowltonの町
Abbaye de Saint-Benoit-du-Lac修道院
装飾が独特の回廊
 今回はLac-Brome (Knowlton)Abbaye de Saint-Benoit-du-LacMagog周辺をぐるりと回る、イースタンシップスでもわりとモントリオールに近いエリアに行ってきました。

 この日はあいにくのお天気でしたが、Lac-Bromeで行われている「Canard en fête au Lac Brome」に立ち寄り、毎年多くの参加者で賑わうカモフェスティバルに参加してきました。ブローム湖のほとりにあるKnowltonの町には素敵なクラフトやギフトショップ、ニューイングランド様式の面影を残すアンティークショップ、オリジナリティー豊かなレストランなどがあり、イースタンタウンシップスの中でも「チャーミングな町」として人気があります。

 その後、Abbaye de Saint-Benoit-du-Lacへ。ここにはイースタンタウンシップスのシンボルともいえるベネディクト派修道院があり、公式ガイドブックの表紙にも写っていますね。ブラックモンク達の作る、自家製チーズやアップルサイダーなどが大変有名で、地下のギフトショップにはこの日も長蛇の列でした。朝夕の祈りにグレゴリオ聖歌が歌われるのもこの修道院の特徴。時間があえば、歌を聴くことも可能です。

 最終地Magogは国境を越えて南北数十キロに及ぶ細長い湖Lac-Memphremagogの一番北側にある町。近くにはParc national du Mont-Orfordもあり、通年を通してアクティビィティの拠点として賑わっています。これらの町を車で回ることによって、素敵な紅葉を道々で堪能することができました。途中、野生のムースにも偶然遭遇!

 すでにローレンシャンは紅葉が始まってますが、イースタンタウンシップスはこれからが見頃!ローレンシャンにも劣らないみごとな紅葉に染まると思いますので、ぜひ足を運んで見てくださいね。紅葉のほかにもイースタン地方独特の円形納屋や屋根つき橋、ワイナリーや美味しい農産物もありますので、あわせてご堪能下さい。

インフォメーション:
Tourism Eastern Townships (HP)
取材・文:喜多村容子
過去のアクティビティ
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