道の途中、たくさんの美しい教会に出会えます。
 シャーブルック大通りをそのまま東へ、セントローレンス川の左岸を走る国道138号線、その別名「王の道(Chemin du Roi)」。かつて開拓が進むセントローレンス川上流の都市とその中心地ケベックシティを結ぶ主要道路でありました。

 モントリオールから世界遺産の街・ケベックシティまで270km。セントローレンス川の景色を楽しみながら自転車でこの道を走ってみませんか?!

 「王の道」は両側一車線道路です。路肩に約1mの自転車が走れるスペースが確保されています。また要所要所に休憩所が設備されており、多くのサイクリストに利用されています。また、アップダウンも少なく、快適に長距離サイクリングを楽しむことができます。

目指すは世界遺産の街。
Vieux presbytère
Cap de Santéの家。隠れた名所
自転車の長旅の疲れもこの景色でリセット!
 セントローレンス川沿岸を走るのは、行程の70%ほど(筆者のだいたいの感じでは)。その他はプレーリーを走ることになります。プレーリーでの走行は結構精神的に辛い部分もありますが、河岸の道は最高に気持ちがいい!

かつてのフランス人によるカナダ入植の中心ルート・セントローレンス川沿いの道である「王の道」。その沿道には当然、歴史を感じさせる素敵な家々を見つけることができます。

 トロワ・リビエールから約30km、バティスカン(Batiscan)という町に残される1816年建設の家・Vieux presbytère。大きな屋根、分厚い石の壁、典型的なケベック住居です。道路から建物までは小さな林となっており、奥にある建物への期待感をさらにアップさせてくれます。現在はミュージアムとなって一般に公開されています。

 ケベックシティまであと50kmというところにある素敵な町Cap de Santéには18世紀から19世紀にかけて立てられた家々がそのまま保存され、人々が暮らしています。まるでお菓子の家のようなかわいらしい家ばかり!是非オススメの小さな町です。

 ナイアガラの滝よりも高いモンモランシー滝。ケベックシティからバスやタクシーでしか行けないあの滝にも自転車で行くことができます。しかも、街から滝へは自転車専用道路が走っている。車との接触全くなし。これは行く価値ありです!

 他にも素敵なものをたくさん見つけることが出来るこの自転車の旅。夏の思い出にいかががですか?「青春の達成感を満喫」であります。

<旅の準備と注意点>
体力に自信のある若者でしたら、2日でケベックシティに辿り着くことができます。旅の中間地点トロワ・リビエールで一泊がモデルプラン。モーテルやB&Bに宿泊すれば比較的軽装でOKでしょう。
水分補給は大切です。必ず水は携帯しましょう。
夜間走行は非常に危険!日が暮れだしたら早めに宿をとりましょう。
サイクリング用ヘルメットは安全&日射病予防のためにも絶対にお薦めします。
股にパッドの入ったサイクリングパンツorサドルクッションは絶対いります。股ズレは辛い。
また、路線バス(グレイハウンド)に行き先のバスティーボまで自転車を積むことも可能です。送料は30ドルほど。バスティーボ横にあるメールセンターへ行き、ダンボールを購入してそこで梱包。一緒のバスに乗れるという保証はないようですが、送り先バスティーボのメールセンターで1週間の保管が可能だそうで、先に自転車だけを送ってあとはゆっくりと観光を楽しむこともできます。
取材・文:田鍋 有紀
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