モントリオール最古の教会・ヴィジタション教会。1750年代建造。公園の外にありますが、是非訪れてみてください。
 モントリオール島を包むもう一つの流れ、プレーリー川(Rivière des Prairies)はセントローレンス川のそれとは異なり、自然が多く残っており水の流れは穏やかで、河岸には複数の自然公園が設備され、モントリオーラーの憩いの場となっています。今回はそれら中でもダウンタウンから最もアクセスしやすいイール・ドゥ・ラ・ヴィジタション(Île-de-la-Visitation)自然公園をご紹介します。

 Île-de-la-Visitation公園は、川の流れ、木々、そしてそこに生息する野鳥や魚たちなど、たくさんの自然に触れ合うことができる公園です。ハイキング、ピクニック、サイクリング、魚釣り、秋の紅葉、冬にはクロスカントリースキーなど、モントリオール島にいながら街の喧騒を忘れて、豊かな時間を過ごすことができます。川辺に横たわる公園には歩行者専用道路に並行して自転車及びローラーブレード専用通路があり、歩行者、サイクリストを問わずに川の流れを堪能することができます。

川の流れが美しい。秋の紅葉シーズンも素敵な公園です。
Sault-au-Récollet水車跡。
1726年から1960年まで稼動。
川の支流に設けられたテラス。休日には行列ができるほど人気。
 また公園内部やその近隣には自然だけではなく、非常に興味深い歴史的建造物も残されています。

 今日あるこの都市の発展を支えたモントリオールで最も古い産業施設の一つ。川の自然と人々によって造られた水車、今は稼動していない水車と昔と変わらず流れる川、この二つのコントラストが行き交う人々の足をふと止めてしまいます。公園入り口(Papineau側)近く。

 La maison du Pressoirでは、シードル造りに使われたリンゴ圧搾作業跡や当時の人々の生活の様子が展示されています。公園入り口(Papineau側)近く。

 1850年に増築された建物正面は旧市街のノートルダム大聖堂と同じ建築家によるもの。私はこの教会がモントリオール一美しい教会だと思います。公園の外、PapineauBoul. Gouinの角にあります。

 これらのような建築物を見ていると「カナダに歴史あり!」と声を大にして言いたい衝動に駆られます!

 散策にちょっぴり疲れてしまった私たちを待っているのが、ル・ビストロ・デ・ムーラン(le Bistro des Moulin)。お茶だけでもOKのこのビストロは伝統的なケベック建築(壁の厚い石造りの建物)とプレーリー川支流に張り出したテラスが魅力的。かわいい建物内での休憩も良いのですが、やっぱりオススメはテラス。川の流れを眺めながら、ケベック産のロゼワインで乾杯!このワインがまたとてもおいしいのです。たくさん体を動かした後にお日様の下で飲むからでしょうか?まさに穴場中の穴場、都会のオアシスです。

 今回はあえて住所を書きません。あなたの足で見つけてください!発見の喜びを皆さんに残しておきたいと思います。Îles-de-la-Visitation公園の入り口近く(Papineau側)にあります。簡単に見つかります!

<徒歩で行かれる方>
Henri-Bourassaより48・49・69番のバス、Papineauで下車
Papineauより45番のバス終点rue De St-Firminで下車
Îles-de-la-Visitation公園 はプレーリー川沿い、Ave. PapineauAve. De Bruxelle間にまたがる公園です。上記はあくまで参考ですので、皆さんのハイキングルートにより、下車するバス停を変更してください。)

<自転車で行かれる方>
安全な自転車専用道路を利用してください。モントリオール島を北上するはrue Berrirue Brébeufrue BoverChristiphe-Colombに自転車専用道路があります。boul.Gouinまで上っていったら右折。自転車専用道路を表示している地図も市販されています。

Île-de-la-Visitation公園についてのHP
取材・文:田鍋 有紀
撮影:田鍋 有紀、Chiaki
過去のアクティビティ
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