小さな小屋の中でメープル作り
 日に日に暖かくなり春らしくなってきた今日この頃。日本では桜咲く新学期の季節ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?暖冬だと言われた今年の冬も、すこし寒さが長引いているような気がします。まだコートが手放せない日もありますが、周りの木々たちはだんだんと春の訪れを感じているようですよ!

 この季節になると「Sugar shack」または「Cabane à Sucre」と言うのを聞いたことがあると思います。この砂糖小屋で2月末から4月にかけてメープルシロップ作りが始まり、このシロップ収穫はケベックの伝統的な文化となっており、ケベック料理を食べながら春の訪れを楽しんでいる人たちで賑わい始めます。 今回、モントリオール周辺にある砂糖小屋の中から、ここの料理は絶品と噂の「La P'tite cabane d'la côte」に行ってきました。モントリオールから車で約40分ほど行ったところにあるミラベル空港の近く。家族で約40年近くも経営しています。

木にバケツをくくり付けて樹液を採取
 カナダのお土産といえば「メープルシロップ」といわれるくらい有名ですよね。世界で売られているメープルシロップの85%がここケベック州で作られ、サトウカエデの樹液を濃縮した甘味料。この時期2月末から4月の春先にかけて、寒暖の差が最も大きくなる季節に樹液は、直径30cm以上の木に小穴をあけて採取されます。2〜2.5%の糖分が含まれ、シーズンによって異なりますが、1本の木から約40〜80リットル採れるそうです。お店で売られている1缶のメープルシロップを作るのに4倍の樹液が必要だそうで、伝統的なメープルシロップの採取方法は、サトウカエデの幹に傷をつけ、そこからあふれ出すシロップをバケツに集める方法が今では主流となっています。

伝統的なケベック料理
これを目当てに来る人たちがたくさん!
やっぱりTireが一番!
 La P'tite cabane d'la côteでは樹液採取やメープルシロップ作りの作業場が見ることでき、また、ミニファームもあり、馬やウサギ、ラマといった動物たちと触れ合うこともできました。

 砂糖小屋を訪れた後は、ケベックの伝統的なメープルを使った料理を食べるというのが今回の一番の楽しみ!時間になり、たくさんのお客さん(ほとんどの人がモントリオールから来た人)と一緒に席についたら、料理がどんどんと運ばれてきました。

 マメのスープ・ホームメイドのパン・ケチャップ・オムレット・マメ料理・ミートパイ・スモークハムなどなど・・・そしてお隣に座っていた人たちもLa P'tite cabane d'la côteに来る楽しみでもあるデザート「Grand-péres dans le sirop」はメープルキャラメルをパンケーキのボールにからめている感じのデザート。これを目当てに来る人がいるというのも納得のおいしさ!食後は「Tire sur la neige」で締めくくり。雪の上で暖かいメープルを垂らし固めて、くるくると棒にくっつければ、小さい頃に食べた水あめとはまたちょっと違うなつかしい味!

 毎春恒例のシュガーシャックは昔のケベックを思い出させる行事として今もなお多くの人に愛されています。春の訪れを楽しみにながら、ケベックの伝統料理を堪能するのも、ここモントリオールに住んでいる楽しみの一つではないでしょうか。

インフォメーション:
La P'tite cabane d'la côte (HP)
取材・文:喜多村容子
過去のアクティビティ
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