3月。日本では、卒業のシーズン。第2ボタンのなくなった自分の学生服が、照れくさくもあり、誇らしくもあり…だったことを思い出します。しかしまぁ、卒業ってのは、ある一つの時代が終わって、それまでの日常が思い出になることなのかもしれません。そういう意味では、ボクの知り合いの中にも結構いるんですよ、「モントリオールを卒業」する人たちが。(要は、もうすぐ帰国する人たちってことなんですけどね。)

 さて、今月のアクティビティーは、特にそんな卒業生たちに贈る、芸術的かつ創造的アクティビティーのご紹介。…というわけで、やって来たのは、ココ、「CERAMIC Café Studio」(4201-B St-Denis 電話番号514-848-1119 最寄り駅はMt-Royal)です。ここでは、楽しみながら手軽にオリジナル陶器の制作が出来るんです。やり方は,いたって簡単。展示されている中から好きな素焼きの陶器を選んで、絵付けをするだけ。(ねっ、簡単でしょ。)

 では、具体的なオリジナル陶器制作の流れを体験談風にご紹介。まず、地下に展示してある素焼きの中から、何を作るかを決めます。きっと、いきなり迷いますよ。だって、そこには、大小様々な形の…お皿、カップ、小物入れ、和風なモノ、花瓶、灰皿、動物やキャラクターの置物など、とにかく種類が膨大ですからね。あっ、ここで選ぶ、モノによって値段が違います。だからコレ、「素焼きの陶器をまず買い取って、それに絵を描く」と考えた方が分かりやすいでしょうかね。さんざん迷った結果,「やっぱり毎日使えるヤツかな」ってことで、マグカップ(8ドル)をチョイス。ちなみに、人気が高いのは、マグカップや使い勝手のよさそうなボウル(お椀)だそうです。

 その後、スタジオへ…と言っても、普通のカフェと同じですね。ただ、やはり色彩の違いを識別しやすいように、照明は明るめ。程よくBGMも流れていて、心ウキウキ。選んできたマグカップを見せながら、「コレにします」と店員さんに告げ、テーブルに着きました。そこには、いろんな絵筆やパレット、番号で示された絵の具(もちろん、多数!)と焼き上がり時における色のサンプル。初めてなので、簡単に説明を受けました。まず鉛筆で下書き、その後、絵付け(…というか、塗り絵かな?)だそうで。このとき、明るい色から塗っていくのがポイントなんだって。その後,自分の絵心のなさ(絵描き歌通りのドラえもん程度)を正直に告白。「絵を描くのって、苦手なんです…」「大丈夫よ。ほらっ。」と店員さんが指差した先には、積み上げられたカット集。気に入ったカットを切り取って、陶器に貼付けて好きな色を塗る…ということも出来るそうです。「同じ絵柄のサイズ違い」もあり、かなり使えそうでした。

 「何を描こうかなぁ…」と悩んでいると、気が付きました。「時は金なり」です。ココの料金システムは、時間制。買い取った素焼きの陶器の料金とは別に、スタジオ料金(絵の具や絵筆などの使用料を含む)が、最初の1時間、大人7ドル。その後、1時間ごとに6ドルという料金システムなんです。つまり、悩んでいる時間がもったいな〜い! ある程度のイメージを持って、制作を始めることをオススメします。(料金は曜日によって、スペシャル・レートあり。)

 結局,簡単そうなこともあって,ロゴマーク(ページ左上を参照)を描くことに決定。バランスを考えながら,下書き(といっても、線を6本引いただけなんですけどね…)。その後,サンプルを見ながらの色合わせ。ちょうど「どう?」なんて、店員さんが様子を見にきてくれたので、「このfのところは、52番だよね。」なんて、気分はアーティストというより、デザイナーでしたね。さて、いよいよ着色。いやぁ、色を塗るという作業。コレ単純なんだけど、楽しいです。取材時に日本人の親子が作業なさっていたので、コメントを求めると、「手軽で面白いですよ。簡単に絵付けができて…。出来上がりが楽しみです」とのこと。

 着色を終えて一息。コーヒーを飲みながら(軽い食事も可)、自分の作品を眺めてみると、おやおや、絵の具が乾いて、イイ感じです。多少はみ出した部分は、「こういうのがオリジナルっぽくて、逆にイイんだよねぇ」と開き直って、気にしない・気にしない。その後、修正液のようなモノで、文字を入れて、全作業は終了。あとは、上薬を塗ってもらい、焼いてもらうだけ。(スタジオ料金に含まれています。)ボクも仕上がりが楽しみになってきました。

 そして、一週間後…。約1100℃の窯の中で24時間かけて焼き上げられたボクのマグカップとのご対面(3〜4日で仕上げてもらうこともできます。要別途料金)。おぉ!予想以上の仕上がりに、感激! もうコレ、素直に嬉しいッスよ、自分で作った陶器ですからね。ちなみに、完成品は、電子レンジでの使用もOK。ほら、「このマグカップを読者の中から抽選で1名様にプレゼント!」ってが、よくありますが、この天晴れ!な仕上がりに感動したボクは、自分で使うことにします。オホホホホ。

 さてさて、卒業生諸君。センスとアイディアを活かして、自分で作る世界で一つだけのオリジナル陶器。モントリオール時代の記念として、思い出と一緒にスーツケースにそっと詰めて卒業するのは、いかが?

取材・文:H.N
撮影:床井雄志
過去のアクティビティ
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