長く厳しい冬が始まろうとする頃、毎年どこかで耳にする噂:「今年は暖冬らしいねぇ。」しかし、いざ冬が始まってみると、そんな噂を嘲笑うかのように降り積もる大雪と凍えるような気温。噂は希望的観測に基づいたものだったのネ…というのが毎年お決まりのパターンでした。しかし…、今年は違いました!噂どうりの暖冬。それなりに雪は降ったりしたものの、例年と比べれば、そして、コトバを選ばずに記述すれば、「屁」みたいなモンでした。ここで、個人的に断言しましょう、「冬は終わった」と。

冬の終わりは春の始まり。春の始まりは、「ゴルフ・シーズンの幕開け」。そう!あの鮮やかな緑の芝生と澄み渡る青い空。そこに、一筋の線を描きながら飛び出してゆく打球。芸術性さえ感じてしまう瞬間。そんな、ゴルフ・シーズンを待ちきれないゴルファーも数多くいることでしょう。でも、ちょっと待って。冬の間に体がナマってはいませんか?ゴルフの感覚が鈍ってはいませんか?だったら、ウォーム・アップを兼ねて、インドア・バーチャル・ゴルフに出掛けてみませんか?

というわけで、自前のゴルフバッグを担いでやって来たのは、“VIRTUO GOLF”。まずは簡単にバーチャル・ゴルフについての説明をしましょう。一言で言えば、室内打ちっぱなし練習場+ゴルフ・ゲーム。ゴルフコースが映し出された大きなスクリーンに向かって、本物のゴルフクラブで本物のボールを打っていくのです。とてもリアルなゴルフ・ゲームが楽しめますヨ。このゲーム、『ダンス・ダンス・レボリューション』や『電車でGO!』に代表される体感ゲームの究極のカタチでしょうね。「究極」の秘密は、備え付けられている精密なセンサーにあります。ボールを打つと、その飛び出すスピードと高さ、スクリーンに当たる角度、スピン量などセンサーがキャッチして、瞬時に計算をします。ですから、ほぼ時間差なしで、スクリーンにボールが飛んでゆく映像が出ます。驚きました、コレ。実にリアルなんですよ。クラブのロフト通りの弾道や飛距離はもちろん、スライス・フックもちゃんと出ちゃうんですよ。ボールが木に当たることもあるし、カート道で大きく弾むこともあります。

さらに!ゴルフ・ゲームならではのオイシサもあります。ゴルフの聖地St-Andrews Old course、超名門Pebble Beachなど、夢のようなコースをラウンドできます。ちなみに、ボクがラウンドしてきたのは、超難関コースとして知られる、Pinehurst-No.2。それも、1999年のUSオープンと同じセッティングかつピン・ポジション。(2番ホール、パーでした。ちょっと自慢。)では、7番ホール(340ヤード・パー4)の体験レポートを。第1打目は、右ドッグ・レッグであるため、3番ウッドでフェアウェイ中央を狙う…が、少し右に曲げてしまう。「バンカーは、やめてぇ〜!」の願いが通じたのか、バンカー手前のラフで止まる。飛距離は約200ヤード。第2打目は、ラフを考慮して、振り抜き重視の7番アイアン。ところが、また右に曲がるミス・ショット。ボールはガード・バンカーに向かって転がる。そこで、もう一度願う。「バンカーは、やめてぇ〜!ボールよ、止まれぇ〜!」きっと、念力は存在する。再びバンカー手前のラフで止まる。ホッ。飛距離は約120ヤード。バンカー越えのアプローチとなる、第3打目。フワリと打って、見事にバンカーを越えてグリーン・オン。でも、かなりショート。飛距離は約45ヤード。そこから、3パット。結局ダブルボギーでホール・アウト。…といった具合でした。

「楽しかったぁ〜!また来よう。」コレ、素直な感想です。正直に言えば、、最初はバカにしてました。「室内のゴルフ・ゲームなんて…」って。でも、気が付いたことがあるんです。つまり、本物のゴルフの楽しさを10ポイントとしましょう。確かに、バーチャルは、ホンモノにはかないませんよね。だから、楽しさ半減で5ポイント。でも、まだゴルフ場が開いていない時期にゴルフ感覚(実際にボールを打ったり、クラブを選んで使ったり)が味わえる。このポイントは、結構デカイ。だから、+2。さらに、有名コースをラウンドできるというポイントが、また+1。合計8ポイント。ほら、これ十分合格点でしょ。VIRTUO GOLFの詳しい情報は、www.virtuogolf.comをご覧くださいマセ。

取材・文:ナベシマヒロミチ
撮影:床井雄志
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